天坂えみる

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9/26/2023, 1:31:39 PM

       『秋の止まり木』
涼しくなって秋風 立ち止まって考える やみくもに飛び続けても 音速の壁 ぶつかり落ちてしまう     
散りゆく美学もあるでしょう ただ、私はひと息つきたい 星になれなくても 名前がなくなっても 
それでいい それを望んでいる

9/25/2023, 8:59:08 PM

        『街は水色』
街は水色 シャボンに溶ける街並みは 気持ちを洗濯してくれる 覚えてる いつかカメラに納めた この街のこと 君は記憶を逆手にとって遊んでる 私はその中で思い出に支配されている

9/24/2023, 4:43:42 PM

       『シューゲイザー』
朝は途中でやめた塗り絵のようで 不完全な灰色だ    
灰色を纏って街を歩くんだ 鞄の中身はLOVELESS
轟音の中に静けさをみた 嫌なことはね特に無いんだ
下を向いてるのは落ち着くからだよ 交差点を行く
相変わらず自分の足下を眺めながら

9/23/2023, 4:10:06 PM

       『ジャングルジム』
星の子どもたちも 鉄の匂いで目が冴える ジャングルジムは夜に溶ける すべり台よりもよく溶ける 団地のまん中 放課後はみんなの城だった 一人が飛び降り また一人が飛び降り ゆっくり三人目 ジャングルジムがただの遊具になった時 日が沈む 時報が鳴る 星の子どもたちの時間がやってくる 夜がマドラーを持ってやってくる

9/23/2023, 12:40:36 AM

        『声の主』
気がつけば迷宮入りの 話が飛び交う洋館で 蝋燭のが眩い灯火が揺れている 大事な一言は何処へ? 主の口から逃亡中 話はまるで噛み合わない あることがなかったことに 奇妙なことが現実に

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