9/24/2023, 4:43:42 PM
『シューゲイザー』
朝は途中でやめた塗り絵のようで 不完全な灰色だ
灰色を纏って街を歩くんだ 鞄の中身はLOVELESS
轟音の中に静けさをみた 嫌なことはね特に無いんだ
下を向いてるのは落ち着くからだよ 交差点を行く
相変わらず自分の足下を眺めながら
9/23/2023, 4:10:06 PM
『ジャングルジム』
星の子どもたちも 鉄の匂いで目が冴える ジャングルジムは夜に溶ける すべり台よりもよく溶ける 団地のまん中 放課後はみんなの城だった 一人が飛び降り また一人が飛び降り ゆっくり三人目 ジャングルジムがただの遊具になった時 日が沈む 時報が鳴る 星の子どもたちの時間がやってくる 夜がマドラーを持ってやってくる
9/23/2023, 12:40:36 AM
『声の主』
気がつけば迷宮入りの 話が飛び交う洋館で 蝋燭のが眩い灯火が揺れている 大事な一言は何処へ? 主の口から逃亡中 話はまるで噛み合わない あることがなかったことに 奇妙なことが現実に
9/21/2023, 4:43:42 PM
『木星の嘘』
シャワーの後に消えてなくなることばかり想像してる
夏の終わりも恋のはじまりも銀河の端くれ 人知れず輝いている 小惑星たちが忽ち嘆くその理由は木星の嘘 その優しさに気づかないまま 熱をもち腫れていく そして破裂する その粒子は再生し 南下する
9/20/2023, 1:25:26 PM
『ドライブマイカー』
深い夜にトンネルでみた黄色いひかり バックシートでプリンをこぼした カラメルの匂いなかなかとれなくて 幼い頃の記憶の断片 たまに思い出すよ ハンドルを握れるようになった今もまだ 億万長者になって君を迎えにいくよ なんて話じゃなくて 今度の休みどこに行こうか それだけを伝えにやってきた