『いつかのサンセット』
スーパーボールすくい 西日が目に染みる ラムネを飲んでる いつものこと 当たり前のこと 帰り道は
汗ばんで 心地良い疲れに包まれて帰り道 いつものこと 当たり前のこと これがなくなったらどうしよう 考えてみたら こんなに寂しいことは無い ぽっかり空いた空洞を埋める術はないのだろうか? 日が沈む いつかのサンセットは祭りの後といつもセットだったんだ
『朝6時のアラーム』
くるぶしを蚊に刺された 朝6時のアラームの少し手前だ おはようはまだ言えない 言いたくない 枕に飛び込め バンジージャンプだ 夢にスリルを持ち込んで 海面散歩も悪くない 気持ちよくなった頃に例の6時のアラームだ オーケストラヒット 絶妙なヤツ
はいはい、わかった 起きざるは得ないのだ さあさあ今日も一日生きよう 生きてやろう
『マンホール』
退屈と興奮の間 マンホールはそのちょっと上 いい事はたまにある たまにだからいいのかも ビールがちょっと温くても それはそれ 子持ちししゃもたまご抜き それもそれ 今日はまさにそう いい事が起こる日かもしれない
『お寿司』
お寿司をにぎる夢を見た お客様はダーティハリー これから何か起こりそう ワクワクのたね いやいや ワクワクのネタだな とろサーモンが好きだって アイツにバレたら おしまいだな やられるな 突拍子もないこといってる 夢のはしっこひっぱって そろそろ朝でございます
『天井に告ぐ』
ベッドがやや硬い 仰向けな私が見る空は作りもの いつか地方の温泉でみたような はたまた
ショッピングセンターだったか 天井は思い出の主だ
今日もまた自分だけのミニシアターを天井に映しながら いつか役者を続けているであろう友人と本当の空がみたいと願う