7/4/2023, 11:54:26 PM
『通学路』
通学路をゆく 太陽が自慢げにコンクリートを照らしてる 道端で出会うゴキブリは奇妙さの欠片もなく
私とあまり変わらない気がした 友達が歩いてる プールバッグが新しくなってる 友達のことは好きだけど 根も葉もないウワサ話しは聞き流すことにしてる
空を見上げて 昨日夢に出てきた神様のことをふと思う 神様だけが知ってることがあるらしい それはそれでなんだかずるいな
7/3/2023, 11:14:02 AM
『鉄橋』
途中下車 プラムを齧り 道を行く オロナミンCの看板ひしゃげる トタン屋根にはお決まりの猫の昼寝
土手まで歩く一人きり 鉄橋を列車がいくよ 『おーい』と手を振り 落としたプラム すかさず鳶が盗ってった 葦が揺れる 風に揺れる 橋の下 また一人 時計を持たぬ旅人が少憩している
7/2/2023, 9:15:17 PM
『歩いて5分』
無条件に汗を呼ぶ まだ家から歩いて5分 煮える身体にそよ風吹くと 夏の匂いに痺れてしまう 幾多の思い出も連れ立ってやってくる にくい風だ 自転車 花火 大混雑 海に飛び込み もう一度 自転車。。
目的を一瞬忘れる 夏の匂いの不思議な力
7/1/2023, 11:44:00 PM
『窓枠』
窓枠は切り抜き名人だ 朝も昼も星降る夜も 名画のように私に映す 素敵だなぁって思って じっと観る
時には時間も忘れてね ある日、嫌な事があって窓枠を観ることがなくなった 正確に言うと見えなくなった そこには朝と昼とただの夜 大まかな時間を示す
ただの景色、ただの窓枠
6/30/2023, 3:45:25 PM
『運命』
運命が見えない糸を吐き出して ドリームキャッチャーができた 過去は過去 価値なるものに 未来、そうだ未来 触れるために向かうもの 白い部屋に無数のドア 迷ってる暇は無い だってお腹が空いている
白い部屋を染め上げる絵の具が欲しい