4/30/2023, 3:12:01 AM
『浮雲少女』
酷い雨にはカラクリがあって 私は上層で其れを見る
列島は大荒れなのに 私の気持ちはたおやかだ
空の上、不穏な風が吹き溜まり 浮雲ハンモックは派手に揺れ動く 行き先不明なるべく遠くへ仰せのままに
4/28/2023, 6:40:01 PM
『或る日の瞬間移動』
どれだけの夜を超えても 光の速さに追いつけない
私の瞬間移動にも限界があるようだ 人間の中では超人だが、それは人間界だけでの話。 中途半端に人間を超えたから 見ることのない世界の住人をみてしまった そこにある仰天の文明を垣間見てしまった
4/27/2023, 12:17:06 PM
『レモンソングは廻り続ける』
甘い唄に嫌気がさして 猥雑なロックンロールを鳴らしてる 哲学だなんだ 考える葦だなんだ 藪の中で
蛭に噛まれるくらいうんざりしている 答えなら組み立てれば良い 君の好きなあのフレーズ あの痺れる文体も格言と云われているあのセリフを 組み立てて組み換えて ほらほら、立派なモビルスーツになったでしょ?
4/27/2023, 2:46:22 AM
『嘘つきになれたら』
ほんの悪戯だって放っておいたら 手のつけられない化け物がそこにいた 綺麗な水は残っていない心さえも枯れていく 実直に生きて疑うことを知らずに歩いてた 化け物を否定する気にはなれず佇んだ せめて
そうだなわたしが嘘つきになれたらいいのに
4/25/2023, 3:58:41 PM
『流星を待つ』
流星を待つ 煌々とストーブの灯がゆらめく ここには他に誰もいないよ ひとりぼっちという贅沢だ
紅茶があるよ蜂蜜もあるし、何よりティーカップがお気に入り 紅茶に蜂蜜入れた時 私は他の誰かを思い出す あの人もこの人も元気かなって思ったら 連絡したくなりました。流星はつゆ知らず そそくさと夜空に溶けてった