天坂えみる

Open App
3/2/2023, 5:27:58 PM

        『ひとつだけ』
地球が生まれるような 奇跡の瞬間を指でなぞって
少しひしゃげたハートのマーク 宙に浮かんですぐ
消えた 岩魚の呼吸のあぶくだろうか? はたまた漫画の心象風景 まだ見ぬ世界がよくなるように たったひとつだけの希望を託す

3/1/2023, 1:39:25 PM

        『春眠と欲望』
春の朝、未だ起きれず 海老の姿勢で眠っている
海の底にいるようだ 海面を見上げて呟くは
人の欲望は無窮である 守るための暴力や平和であることの圧力にひたすら背を向ける 正しさはいつでも反応の無いリトマス試験紙だ 海老は眠る 昼をゆうに超えて 夕暮れはもう近い

2/28/2023, 12:58:52 PM

         『遠い街』
遠い街へ行く その街でこれから暮らす 僕の背丈では世界はまだまだ見えにくい 未来って言葉がずるいって思う あのこはここで暮らすのに 僕はここで暮らせない 巣立ちはとても残酷だ 翼なんかなくても
いいって思う 春は何かと鼻をくすぐる その日が来たら僕は号泣の嵐 天気予報はまんまとはずれた

2/27/2023, 12:16:42 PM

        『永遠の非常口』
ゲンコツ山から逃げたくて 針千本も飲みたくない
四方八方固められ 作り笑顔でごまをする
どこにいった?素敵な私 どこにいった?シンクのたわし 頭を散らかし バイトでやらかし 罰ゲームで練り辛子 走らなきゃ 走らなきゃ 決して長くない足で 陸上選手にほど遠い だけども愛しいその足で
目指すは永遠の非常口 あたま空っぽのユートピア
 

2/26/2023, 10:36:48 AM

         『君は今』
テーブルの下から切り取る世界 この価値観だけで暮らしていけたらどんなにいいか 染色液に浸された
取り留めのない配色の毎日が 頭痛を呼び込み思案を鈍らせる 君は今、散歩から帰路に着く いつもの散歩道の公園でフリーマーケットがやっていたらしく
藤のゆりかごを抱えて笑う 赤ちゃんもいないけど
無論、そんな予定もないけど とてもいいねと私も笑った

Next