2/20/2023, 12:21:06 PM
『余地は無い』
町工場に被害者の列 それを嘲笑する鴉の群れ
道を誤ってしまったのだろうか それとも考えが甘かった? 全て自分のせいなのだろうか? 好ましくない夕暮れにまたしても鴉は鳴いて カァカァカァ、、
中途半端に寄り添って 共感ならしたフリだ
つまらない小説くらい同情の余地は無い
2/19/2023, 12:08:54 PM
『枯葉踏み』
ピアノの鍵盤を弾くように 枯葉が積もった道をいく
スタッカートで跳ねる少女は 髪のリボンが解けてる
澄んだ笑顔に微かな汗が光ってる 春を待ちかねる草ぐさが踊る少女に拍手喝采 春はもうじき枯葉は土へ
2/18/2023, 12:20:33 PM
『一日のおわり』
足や手にもちろん首にも労いの言葉をかけてあげよう
私が眠りに落ちたとき 小人が遊びにやってきて
ホットミルクをねだるのだ 小人に耳を引っ張られ
寝返りを三度する 闇夜と月が遊ぶとき 小人もすっかり眠ってる 一日がおわる 明日がはじまる
2/17/2023, 6:34:14 PM
『私のお気に入り』
夜風がひとり時間の邪魔をする サマセットモームは未だ読みかけ 瞼は重力に逆らえない とじてしまえば そこでおしまい 今日の私が消えてゆく
ベッドにはクマ ぬいぐるみのクマがいる その子をぎゅっと抱きしめて 真綿にそっと寄り添うと
日々の憂いも喜びも 私の中にすうっと溶け込む
今日よさよなら 私は今から明日に変わる
2/16/2023, 12:46:53 PM
『理想のあなた』
あなたは歩く そして水平線 何も無いところで派手に転んだ 頭で星々が廻るのを初めて目にした
まるで天文学的驚嘆‼︎ 心は奪われてしまった
どうしたらよいのだろう 悩みの種を握りしめる
いっそのことあなたの頭に種を蒔き 星が生えるか見てみたい 誰よりも理想のあなた 誰よりも尊いあなた