拝啓、君へ
君と一度だけ会ってみたいけど会えないので、ここで手紙のようにして伝えようと思うんだ
君と出会ったのは一ヶ月前くらいかな、君はその時から段々私と話してくれるようになったね
君のことが好きになったのはいつからだろう、君が私と話すようになった時からなのかもしれない
そう考えると私は君と会うことを心のどこかで楽しみにしてたんだと思うな。そう考えるとなんか運命みたいで少し笑えちゃう。
前述の通り、君に会えないと思う。けれど私は君と会ってみたいんだ
なんでかって、
君に私は救われたから。君に私は前を向かせてもらったから。
私ばっかり、救われてしまったから
だから君に顔を見てありがとうって伝えたい、愛してるって伝えたい
だから君に会ってみたい
だけど、君は私に会いたくないと思ってるのかもしれない。
そこが少し不安なんだ
-ああ君と会えない理由がわかった気がする
私は君と会うのが少し怖いのかもしれない
だからこんなにも弱気になってしまうんだ
そうだったんだ。
でも、これを書いてる時にそんな気はなくなった
君はそんなことは考えないと思ったから
君がそんなこと思うはずないと思ったから
だから、君にこの手紙、いや、手紙もどきを見てもらったら
君に本当の気持ちを伝えよう
君に会いたいと、あともう少し、言いたいことを君に伝えよう。
えへへ、なんか楽しみになってきちゃったな、君といつか出会えることが
本当に会える、保証は無いけれどだけど私は信じてるからそんなこと、一切考えてない
だから、私は君と会える日まで待っている
-君に会いたい-
私のあの日記帳にはあなたとの思い出が書かれている。
昔の私は今もきっと書いていると思っているのだろう、
だけどそんな事は無い。
君とはもう思い出は作れないのだから。
君の返事を待っているあいだは辛うじて書けていたけれど、
もう今となっては見ることすら嫌なんだ
だから私は日記を閉じた
半分もいかなかった君との思い出
そんな思い出が詰まってる、
もう見ることは無い、閉ざされた日記。
そんなことを今思い出したんだ
-閉ざされた日記-
君と帰る日。住んでる場所は少し遠いけど君と帰る時が1番楽しい
好きなキャラのことで語り合って、絵のことで議論して、
こんな楽しい時は直ぐに終わってしまう
また明日、そういった時、私たちの周りに木枯らしが吹く。
それで君と
「もうすぐ冬だね…またなにかして遊ぼっか!」
という約束をする
木枯らしが吹いたおかげで私たちは帰り道以外でも
会うことができるようになった
木枯らしの寒い風は私たちを繋ぐ架け橋になるのかも、しれない
そんなことを考えていると、少し寒くなってきた
あ、防寒対策をちゃんとしなきゃだな、
とも考えた木枯らしの吹いた、帰り道
-木枯らし-
俺はお前のことを美しいと思う
これはダメなことなのだろうか
そんなことを考えているベットの中
そんなことを考えていると眠れない
前までは、お前のことはただの友人として見ていたのに
今ではお前のことを美しい人としか見れなくなっちまった
この気持ちはどうやって発散すればいいんだ?
あぁーあいつのことを思い出すと集中できねー
あいつってば、ほんっと罪なヤツだな…
なんて、そんなこと言ってる場合じゃねえ
テスト勉強しなきゃだ……
あー、でもなんだか、無性にやる気が湧いてくる
美しーアイツのせいだな
-美しい-
この世界は残酷だ。
人を簡単に差別し、自分だけを正当化する
喋るのが少しもごもごしているだけでいじめたりする
そんな世の中に正直飽き飽きしていた
けど、こんな世界が少しだけ好きになったきっかけがあった
あの子のおかげだ
だけれども、こうやって救われたのはあくまで私だけ
だから私も誰かを少しでも救えるような人にならなくてはいけないような気がする
こんな小さなことでもこの残酷な世界でやっていかなくちゃいけないような気はする
……こんなふうに感じたのは
こんな残酷な世界を少しだけ好きにさせてくれた君のせいだよ
-この世界は-