【終点】
始まりがどうであろうと
どんな経路を辿ろうと
どれだけ路の先が霞んでいようと
終わりは総てに等しく訪れる
その時笑っているかもしれない
その時泣いているかもしれない
その時誰かが傍らに居るかもしれない
その時独りきりかもしれない
その訪れを待ち望むかもしれない
その訪れを拒むかもしれない
けれど終わりは等しくやって来る
終点を迎えた時
瞳に映るのはどんな景色だろう
【上手くいかなくたっていい】
上手くいかなくたっていい。
100点が取れる保証がなければ。
成功すると約束されていなければ。
『絶対』『必ず』
それが無ければ1歩踏み出せないと言うのなら。
それなら上手くいかなくたっていい。
0か100かだけで総てを量らなくていい。
上手くいかなくても
それが失敗にはならないから。
100点じゃなくても
それがマイナスにはならないから。
1つ行動したならそれはプラスにしかならない。
1つ挑戦したならそれはいつか何処かに繋がるから。
だから怖がらなくていい。
上手くいかなくても大丈夫。
失敗も涙も悔しさも、
重ねていく事にちゃんと意味があるから。
【蝶よ花よ】
蝶よ花よ
蝶よ花よと育てられ
あらゆる教養を受け
あらゆる贅沢品を与えられ
あらゆる寵愛に恵まれた少女
けれど少女が生きるのは
鳥籠のように閉ざされた狭い狭い世界の中
生まれた時から総てを約束され
生まれた時から総てを奪われた少女
空を知らない蝶
風を知らない花
何処に往く事も出来ないまま
少女は待ち続ける
いつか枯れ朽ちるその時を
【最初から決まっていた】
最初から決まっていた。
そう言って諦める事は簡単。
自分を納得させる為。
自分がこれ以上傷つかない為。
その言葉に総ての辛さを押し付けて
流す事でしか受け入れられない事もある。
けれどそれに慣れすぎてしまえば
総てを最初から諦める事が当たり前になる。
最初から決まっている事。
それはいつかこの世界から離れるという事だけ。
それが明日なのか数十年後なのかは分からない。
けれどいつか訪れるその日に
後悔をしないように。
諦める前に挑戦したい。
出来る限りの努力をしたい。
自分自身の弱さと少しでも戦いたい。
結末がどうなるかなんて
本当は誰にも解らないのだから。
【太陽】
最初はとても暖かくて心地の良いもの
凍えた心を溶かし
孤独に寄り添い温めてくれる
けれど手を伸ばして近付こうとすればする程に
その熱に灼かれ苦しくなる
それでも
それが無くては生きられない
決して
無くてはならないもの
夢も理想も憧れも
大切なものはきっと太陽のようなもの