高校生の会話なんて、
中身がないものばかりだ。
部活がどうとか、
恋愛がどうとか、
ドラマがどうとか、
サッカーがどうとか。
全てがくだらなくて、
聞くに耐えなくて、
学校を辞めた。
学校とは勉強するところだ。
けれど今なら思う。
部活を頑張ることも、
恋愛を頑張ることも、
ドラマを知っておくことも、
サッカーを知っておくことも。
きっといつか役に立つかもしれない。
そのとき要らないことでも。
今はちょっぴり後悔している。
#とりとめもない話
目がチカチカする。イルミネーションは苦手だ。あんな電力を膨大に食わせるだなんて、考えついた者を問い質したいくらいには苦手だ。
だとしても、イルミネーションを見たら冬だなあと思う。何故イルミネーションは冬の代名詞になっているか、調べてみた。
かの偉大なGoogle先生によると、「空気が澄んでいるから」
らしい。夜が始まるのが早いからだと思っていたわたしは、驚いた。
冬に空気が澄んでいるなら、と思って深呼吸をする。冷たい空気が肺を凍てつくしそうだけれど、体が浄化されていくような気がした。
#イルミネーション
知ってる?
わたしはあなたが大好きなの。
あなたはわたしが大好きなの?
大好きなら、
どうして一人にするの?
どうして無視するの?
あなたはいつも「大好きだよ」って言ってくれるけれど
大好きなら、
言わなくてもいいから
行動で示してほしいな。
#愛を注いで
遠い小学校の2年生。
そこにはふたりの"こころ"が居た。
高橋心と棚村こころ。
全学年合わせて三十人といない学校だから、
読みだけとはいえ、
名前が被ることは初めてだった。
高橋心は思った。
どうして僕は漢字で「心」なのだろうと。
こころちゃんならば、
見た目が可愛いし、
いつかみたいに「しん」と呼ばれることもないのに。
羨ましいな、と高橋心は呟いた。
棚村こころは思った。
どうして私はひらがなで「こころ」なのだろうと。
心くんならば、
一文字でまとまっているし、
名前の由来が「可愛いから」にはならないのに。
羨ましいな、と棚村こころは感じた。
#心と心
みんなに勧められるがままに動く。
それが正しいと分かっているから。
けれどそれは、わたしがしたいこととは異なる。
#何でもないフリ