逆さま
私は逆上がりが出来ない。
皆は当たり前のように出来ていて、私はいつも笑われっぱなし。
私だって練習している。やる気がないわけではない。
でも、鉄棒とお腹がすぐに離れてしまうのだ。
友達にコツを教えてもらっても進展はなし。
そんなある日、私は逆上がりをしている夢を見た。
目が覚めると、体が軽くなった気がする。
私は早速休み時間に鉄棒へ向かった。
「また逆上がり?」「出来ないでしょー」
友達のそんな声が聞こえてくる。
よし、と気合いを入れる。
いち、にの、さん!
私の体はふわっと浮いた。
目を開けると、天と地が逆さまになっていた。
あれ?逆上がり、出来た?
「うわー、すごい!」「出来たじゃん!」
友達の歓声が、私を温かく包み込んだ。
眠れないほど
眠れないほど衝撃なことがあった。
それは、好きな子がある女子に告白されていた―。
遅かった。
それを見た瞬間、そう思った。
告白された男子は、クラスでも明るく、人気があった。だから、その子を好きな子がいるのも知っていた。
でも、まさか告白する人がいるなんて。
その日、眠れるわけがなかった。
眠れないほど、衝撃だったから―。
夢と現実
ぱっと目が覚めると、現実だった。
好きな男の子と一緒にいる夢を見ていた。
いい夢を見ると、起きた時に「目が覚めなければ」と思う。
夢ならどんなことでも想像できるが、現実というのはとても狭い。
夢と現実は、同じようなものだが、実際はまったく違うのだ。
さよならは言わないで
始まりがあれば、終わりがあるのは当たり前。
誰かと出会えば、別れがあるのも当たり前。
あの日、
題 光と闇の狭間で
たった一つの選択で人生が大きく変わることがある。例えば結婚の話。自分は相手のことが好き。でも、親に反対されてしまった。その人と結婚するのは正解なのか? これは悩まされる。どちらが光でどちらが闇なのかすらもわからない。あなたならどちらを選ぶ?