10/21/2024, 2:39:57 PM
声が枯れるまで他のメンバーを応援する。声が枯れるまで自分を鼓舞する。
高校時代のバドミントン部の最後の大会だった。3年間の集大成だった。
団体戦は個人戦と全くといっていいほど雰囲気が違う。もちろん個人戦だってみんなの魂がぶつかり合って盛り上がるけれど、団体戦は独特の高揚感と緊張感が相まって最高の盛り上がりだった。
文字通り声が枯れるまで仲間を応援し、逆に自分の出番には仲間が応援してくれる。
目指していた目標には届かなかったけれど、一丸となって勝ちに向かってまっすぐに進み続けた中で、勝ちよりもずっと大切なものを得た気がする。
それから年月を経て社会に出た今、そんな経験はあるだろうか。
本気で何かに打ち込める日々がこれほどまでに充実したものだったのかと大人になってから気づいた。
努力が報われなくて苦悩した日々も、仲間との軋轢に悩んだ日々も全てが青春という人生の宝物なんだと気づいた。
失敗ばかりの人生だけれど、その失敗こそが今を作ってると気づいた。
なら、ちょっとした失敗も許せる。
どれだけ大金を払ったとしても戻ってこない10代。残酷に聞こえるけれど、後悔も次に活かそうと思えば、少し心が軽くなる気がする。
久しぶりに昔のメンバーで集まりたいな。
思い出話に花を咲かせながら、これからの人生についてみんなで語り明かしたいな。
おじいちゃんおばあちゃんになってもまた集まりたいな。
そんな想いを持ちながら自分はただ心の中で、昔ともに突き進んだ仲間を、今は別々の道を歩む仲間を、声が枯れるまで応援するのだった。
10/20/2024, 2:19:47 PM
始まりはいつも何気ない1つの行動だった。
勉強だって恋愛だって友情だって部活だって、調子が狂うのも急に良くなるのも全て何の気なしに起こした行動だった。