『届いて.....』

君が託すそのサインは難解だった
思わずこっちも輪を掛け返してた
そう言えばずっとそうだったよな
あ～ぁ届いて.....なかったんだねえ

『あの日の景色』

戦闘機が青空を
幾度も轟音を放って
旋回していたんだ

それもかなり傾いて

なにが起きても
不思議はない

ふと.. 帰るところは
まだ.. あるのだろうかと

悲しい気持ちになった

『願い事』

鳥の囀りは
目覚めの合図
君の願いここに

森の朝霧は
薄く一層白く
君の願いそこに

きっと届け
野に花が満ち
聳える山は蒼く

木々の姿は
果なき未来を
指し示している
　

『空恋』

恋ことばを辿ってみる
虚無でしかない過去と
まるで無重力に明滅し
時間さえも虚ろな現実
空に焦がれた私が居る

『波音に耳を澄ませて』

あなたが
遠くになってゆく
淡い吐息も温もりさえも
みんな海の向こうに消えてゆく

すべてが
なくなるのならば
私もそうなってしまえばいい
その波音に耳を澄ませて
そっと眠れたらいい