『空に溶ける』

　きみを
　愛すること
　罪深さと
　怯えと

　つまり
　
　閉塞感
　美しさへの
　嫉妬
　言葉の堕胎

　あなたの
　最後の道を
　幾度も幾度も
　這いずる
　経験

　でも
　終わりなき
　日常

　落としめれば
　吹く淫靡迷風

　夏に咲いた花片
　散り切れぬ残像

　煌々たる余韻
　天空に溶けて

『どうしても…』

本たちがこっちを
見ぬふりをしてる

ちがうんだ、
どうしても…
そうじゃないんだよ、、

どの本も、どの本も
益々、口をつぐみ
白眼だけが見えるかのようだ

『まって』

眼の前の霧が晴れたら
その時に分かるはず

いまはどこに居るのか
どうしてなのか

とても悲しくなるのに
違いないけど

唇噛んで その時の訪れを
きっと待っている


疲れきった我が姿見たら
その時は分かるはず

いままでどこに居たのか
なぜこうなったのか

とても苦しくなるのに
違いないけど...

唇噛んで その時の訪れを
じっと待っている

『まだ知らない世界』

　かざみどりは
　しってるんだ

　すすむほうに
　むいてくれる

　かなおとたて
　しらせてるね

　かぜにのって
　とびたいんだ

　でもくるりと
　まわっている

　かざみどりは
　とびたいんだ

　かなおとたて
　ないているさ

　いつかとんで
　みたいんだよ

『手放す勇気』

機械が支配した！
人は必要ない！

この宣言を全世界に
向けて機械がすることを
絶対に阻止せねばならない
機械化は人にも及んでいる

恩恵によって恩を知り
やがて優しい声でも
掛けられてみなよ

この機械に付いて行けば
幸福になれると思えるさ

でもね、、
それじゃ駄目なんだ！