4/14/2025, 12:01:32 PM
『未来図』
貧しい生活は
いつまでも続く
無知はとり戻せない
今は誰も恨まないし
何かを羨ましいと
思うことも無くなった
今は貧しさを尊く思うし
無知にも感謝している
この恐れが力になる
この境遇が涙をうむ
望みを持つことを
誰も止めることはできない
造ることを
誰も異見することもない
僕にも未来図はある
何からも逃げなくて良い
そっと微笑む人もいる
4/13/2025, 1:31:49 PM
『ひとひら』
宵に
重ねし
侘しさは
路傍の
花の
散る様よ
ひと
ひらの
ふた
ひらと
舞降りぬ
夜風
ささやき
聴入りつ
川面
流るる
ふたつ花
寄添ふ
様の
健気ゆえ
小橋の
袂に
立ち竦む
4/12/2025, 11:11:19 PM
『風景』
はるを
たたえて
ひかり
あふれる
そらの
あおさを
みては
うるわし
ぼくは
ひとひら
きみは
そよかぜ
はるか
とおくで
おもう
このとき
いつか
めをとじ
ねがう
このとき
とりの
うたうも
はなの
かおるも
はるを
つつみて
きみに
とどけん
4/12/2025, 1:13:56 PM
『どこへ行こう』
退路を断って
堪えるまえに
その退路もない
崖っぷちに
生えた草を握って
墜落する直前
のような毎日
さて、
どこへ行こう
4/11/2025, 7:42:50 PM
『君と僕』
もしかして
君が
白き月を愛でる夜は
僕も
遠くを想うことに
いたしましょう
どうしても
君が
すこし悲しくなる夜は
僕は
とてもちいさな声で
思い出話を
いたしましょう