星乃威月

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7/8/2025, 3:03:55 AM

もしも翼があったなら
迷わず飛んで行けたのに

もしも願いが叶うなら
世界平和を願ったのに

もしも天才的な頭脳があったなら
人のため世のため力を尽くせたのに

もしも病気が世界から消えたなら
人は人を愛せたのかな

もしも、もしも、もしも……
考えてもきりがない

叶えられる事なんて
微塵も見当たらないのだから




ー願い事ー

7/7/2025, 5:41:31 AM

俺は、寝たきり

声も出ない、起き上がれない

多分、一生寝たきりなのだろう……

◇─◇─◇

歩けた頃は、空が恋しかった

青空の下、虹がかかり

雨の中を、はしゃいで駆け回った


『なんて、きれいな空なんだ』


回り回る空

夕暮れ時の赤く燃える日も、好きだった

毎日眺めてたら、空と一体感になれた気がした


まさか、もう見れないなんて……

◇─◇─◇

「○○さ~ん、ブラインド、閉めますね」


首も動かせないから

窓に目を向けることも出来ない


星空、見たかったな……


大きな満月を背に

キラキラと輝く星空は

たくさんの夢を描かせてくれた


大きな月なんかに負けじと、光輝く星

自分も、同じように光輝けたら……と

何度、思ったことだろう


空、近くて遠い空

俺は、いつになったら自由になれる?



ー空恋ー

7/5/2025, 1:03:45 PM

晴天の空、エメラルドブルーの青い海

打ち寄せる白波、肌色の砂浜


足を踏み入れれば、パシャパシャと水しぶきが舞う


麦わら帽子を片手に、耳を澄ませば

ザー、ザバァー、と、寄せては返す波の音


暑い暑い真夏は、まだ先

真っ白なワンピースのスカートが、ヒラリと舞い

涼しげな風が、耳を擦る


このまま、時が止まればいいのに……と

寄せては返すさざ波に、しばらく耳を澄ますのだった



ー波音に耳を澄ませてー

7/2/2025, 4:51:20 AM

雨の匂いがする

どこかで降っているのだろうか

暖かで湿った匂い




ー夏の匂いー

7/1/2025, 2:25:46 AM

そよぐ風に、カーテンが揺れる

きっとそれは、エアコンのせい


真夏の時期なんて

虫が入ってくるから

窓を開けようとも思わない


カーテンがそよぐのは

春から夏、秋から冬にかけて


清々しい風が入ればいいのに

ここ最近は猛暑ばかりだよ


真夏の暑さは、カーテンも遮れなくて




ーカーテンー

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