星乃威月

Open App
5/12/2025, 4:38:45 AM

小さな星々が光輝く空

小刻みに波打つ港


そこには

視える人にしか見えない

大きな幽霊船が存在する


1度乗船すれば

2度と戻れない

未来への船


乗ってしまえば

次第に雷雲を沸き起こし

渦巻き雲を呼び

真っ黒な嵐へと誘う


雷が鳴り響き

雨風が打ち付ける

死の海へ


辺りを照らす手がかりは

何もない


ただひたすら前へ前へ

幽霊船は軋みながら

ゆっくり進む


鍛なんてない

風を受ける帆もない


ただただ

幽霊船の進むがままに



ー未来への船ー

5/11/2025, 7:44:31 AM

風も静まる静かな日

私は森へ出掛けた


蝶々が舞う 花が咲く

煌びやかな世界が広がってるのに

なぜか音がしないんだ


木々のささめき

空の青さを渡る風

鳥のさえずり……


そのどれもが音がせず

足の踏み締める音だけが

森の中を埋め尽くすのだ


せっかくの光輝く世界が

少し不気味に感じる



ー静かなる森へー

5/10/2025, 4:19:05 AM

青春 将来 未来への期待

そのどれもがキラキラしてて

イキイキしていた あの頃


背中には翼があり

どこまでも高く遠く

遥か彼方まで

飛べると思ってた


長い長い年月だって

ものともせず

どこまでも どこまでも

高く高く飛べると 信じてた


その勇気は 希望は 夢は……

今となっては

分からなくなってしまったが


後悔して

日々挫折するよりは

まだマシだと思っていた


やれる事は全てやれ

クヨクヨ悩み 考えるのは

後でいい


その心意気を持っていた

あの頃


私の目には

どこまでも広がる世界しか

見えていなかった




ー夢を描けー

5/9/2025, 7:03:39 AM

宛名のない手紙


長い年月を経て

今更送ったって

相手を困らせるだけ


そんなの分かってる

けど……

未だに心残りなんだ


小学生の頃

転校してった君が

手書きで教えてくれた住所


その意味が

頭から離れなくて




ー届かない......ー

5/8/2025, 1:55:32 AM

初夏の日差し

波打つ影


ポカポカと暖かな風と共に

木々の囁きが聞こえる


眠りに誘われる心地好さ


今日も平和だなと

暫しの一時を思う



ー木漏れ日ー

Next