「やわらかな光」
やわらかな光がそそぐ。
朝起きて幸せだと感じる。
そういうふうになりたかった。
「鋭い眼差し」
今日も私は鋭い眼差しを向ける。目線の先には、担任の先生が授業をしている。授業中なので、先生を見ることはおかしくない。だから、私は先生のことを可愛いな〜とか、頭撫でられたいな〜と思いながら見つめている。変だよね。同性の年上の先生に。
既婚者だし、年上だし、同性だし、先生だし。
尊敬なのか、尊敬を通り越して恋なのか。
こんなにも、学校を楽しみにしていたことがない。
毎日会えるから幸せ。眺めているだけで幸せだ。
先生は、私の眼差しに気づいているのだろうか。
たまに目があい、微笑んでくれる。
一番前のこの席は、特等席だ。
「高く高く」
人々は、高く高く目標を持ったほうが良いと言う。
だけど、高すぎる目標はいつにたっても達成せず自信ばかり失う。
だから、私は目標は低く低く持って、毎日生きることだけに専念したい。
「子供のように」
子供のように無邪気に笑う君が好き。
子供のように、ふざける君が好き。
大人になって、子供のようにはしゃぎ合える人ってとても大切だと気づいた。例えば、ゲームを真剣にして負けたら怒ったり、急に鬼ごっこ始めたり笑
エレベーターと、階段どっちが早いか競争し始めたり、後ろから急に脅かしてきたり。
あなたからの愛のこもった「バカ!」を聞くために、私はわざとふざけてたよ。子供のように、「バカ!」と素直に言う君が好きだった。嫌なものは、嫌と言い、行きたくない所には行きたくないと言う。お世辞や社交辞令は無しで、本当に心から良いと思ったものにだけ褒める人。だから、決して悪口は言わない。
私はそんな君が大好きだったよ。あなたと別れてから、あなた以上に子供のような人にはまだ出会えてない。
やっぱり私は、今でもあなたを一番愛してる。
「放課後」
あの時が懐かしい。
何もかもが新鮮で、輝いていた青春の頃。
私は部活の先輩が大好きだった。
クラスは最悪で、授業も面白くなかったけど、放課後の部活動だけは特別に楽しかった。学校は、部活に行くために行っていたようなものだ。
6時間目終了のチャイムがつげる。私は、やっと終わったと安堵し、帰りの準備をする。やっと、やっと大好きな先輩に会える!私は、とても幸せだった。
クラスでは、あまり友達もおらず、周りに馴染めなかった。とても、嫌いだった。
だけど、放課後の部活動だけは楽しく、嫌なクラスでの授業も頑張れた。
部活動では、好きな先輩だけじゃない。仲良しな友達がいっぱいいる。放課後、なんて最高なんだと、私は毎日楽しくてたまらなかった。
今は、もうそんな日はない。私はすっかり大人だ。仕事に行って、帰って来てご飯を食べて寝るだけの生活。
何も楽しくない。休みの日は、疲れが溜まっていてどこにも出る気分にならない。毎日、何もワクワクしない。
仕事終わりの趣味でも作ればいいのだろうか、
放課後を毎日楽しみにしていた、輝かしい日々をもう一度過ごしたい。