『海へ』
もし今小学生高学年だったら、
もし今中学生だったら、
もし今高校生だったら、
もし今大学生だったら、 と考えたとしたら
海沿いに落ちてるシーガラスを集めてたら
その時は「まだ」子供だろうな。
イスに座ってお酒を飲んでいたら
その時は「もう」大人だろうな。
海へ毎年行くとしたらその分、歳をとるだろう。
「まだ子供」だったのが「もう大人」になってる
そんな事あっという間に過ぎてゆく。
『裏返し』
「好き」の反対は「嫌い」
そうやって人は色々な感情を覚えていく。
例えば友達的「好きな人」が居たとする、
そうしたら「嫌いな人」も出てくるだろう。
そんなの当たり前
仲良くなったとしてもその人の性格を裏返したら
「やっぱこの子嫌いかも」と思っている
かもしれない。
「やっぱこの子好きかも」と思っている
かも分からない。
人は必ず裏表がある
「幸せ」 「辛い」
「楽しい」 「楽しくない」
裏返しに正解なんて無いのだから。
『鳥のように』
鳥のようになれたら
どれだけの仲間に会えるのだろうか。
今、小学 中学 高校 大学 大学院という道を
進んだと言うのならば
どれだけの仲間に出会う事が出来たのだろうか。
鳥は大人になって
この世からいなくなるまで人間と似たような
道を進んで行くのだろうか。
まるで鳥はそんな道を一切知らない。
その中で私達が生まれた。
私は鳥のようになりたいとならない、
仲間が居なくなっていまうからという
恐怖が心の底からこみ上げて来る。
鳥はそれぞれいろんな羽の大きさ小ささ
体の大きさ小ささがある。
それは人間もおんなじ、
だけど人間は絶対、羽だけは要らない。
なぜかって?それは羽が生えたとしても
飛べないんだから。
だって私は鳥なんかじゃない、人間だから。