10/1/2024, 5:40:50 PM
きっと神の腹の中はこんな色をしている
いっそ恐怖すら覚えるほどの
禍々しい赤が世界を蹂躙する
誰が誰でも、そんなことに意味はない
わかったところでどうにもならない
きっと、これから消化される物になど
赤の主は興味がないだろう
『たそがれ』
9/30/2024, 4:56:41 PM
足掻くように息をしている
自分から終わることも
何かを成すこともないまま
生きるには重たく
死ぬには少し諦念が足りない
わかっていた。わかりきっていたことだった。
死ぬことに必要なのは覚悟ではなかった
人は生きながらに死ぬことができた
生きながら地獄を知ってなお、
それでも生にしがみつきたい自分がいた
何かを成せると信じたい自分がいた
毎日、まいにち、
明日は今日になって
今日はきっと、昨日になる
少しずつ、諦めながら、
それでも足りないと夜は明ける
積み重ねた夜に、
積み重ねた、そんな諦めに、
きっと明日も生かされる
『きっと明日も』
9/29/2024, 5:21:00 PM
太陽の光も届かぬ時間
されど月光は紛い物に過ぎず
天に昇っても地に潜っても
我こそが支配者と存在を主張する
昼も夜も、光ある限り
決して孤独では無い、孤独でいさせてはくれない
光なくしては、生きることもままならない
生かされている
手のひらで転がされている
殺すも生かすも御心のまま
それでも縋る
光だけが静寂を慰める
『静寂に包まれた部屋』
9/28/2024, 5:16:36 PM
振り返り、手を振った
君が背負う夕日
溶鉱炉に真っ逆さまに落ちていくようで
思わず呼び止める
足を止めた
その瞳に映る
夜を背負う僕は
君にどう映るだろうか
『別れ際に』
9/27/2024, 5:08:03 PM
無数の雫に隔てられ
ひとときの孤独が横たわる
世界の温度が遠くなる
失意と安堵
矛盾を孕む檻の中
刹那の永遠を約束してくれる気がした
『通り雨』