78日目


傘の下には2つの影

傘の外には人知れず濡れる肩

傘の影に隠れた顔は...

横を見れずそっと歩いていく

77日目


人生に勝ち負けなんてない

なんて言うけれど

それなら何故他人が羨ましいのだろう

優劣などないはずなのに

どうしてこんなにも息苦しいのだろう

76日目


白鳥は哀しからずや...

ふと空を見て思い出すどこかの誰かの詠んだ詩

彼らは哀しいのだろうか楽しいのだろうか

僕には彼らの気持ちなんて分からない

それでもどこか羨ましいと思ってしまう

75日目


さらさらと砂が落ちる

一分一秒

ー日ー年

まだまだ砂は落ちきらない

ひっくり返すタイミングは来ない

それもそのはずだ

だって落ちきった砂は

散った命は戻らないのだから


＃砂時計

74日目

初めて呼んだのはいつだっただろう

○○さん
いつもは名字で呼んでいた君
初めての名前は照れくさくって
目なんてまともに見れなかった

気づけば名字が一緒になって
名前呼びが当たり前になった

でもまた名前を呼ばなくなっていくのかな
だって君はお母さんになったから