夢芽

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7/31/2024, 1:52:27 PM

32日目

何故だろう、人といる方が孤独に感じるのは

輪に入って居るはずなのに疎外感を感じるのは

人といるのは嫌いじゃない

それでも分かり合おうとするほど

「分かり合えないこと」が分かってしまう

どうしようもない価値観の差を感じてしまう

そうして僕は孤独になっていく

だからこそ期待なんてしないように

最初から一人でいたいんだ

7/30/2024, 10:52:11 AM

31日目

僕は君の眼を覆ったんだ
不条理に傷つかないように
理不尽に潰されないように
この世界に絶望しないように
その澄んだ瞳が濁ってしまわぬように

でも君は無邪気だった
知りたいと、見たいと
覆っている手を外そうとした
そんな君を否定なんてできなくて
この手を外して隣を歩くことにしたんだ
見たくないものに蓋をできるように

7/28/2024, 12:31:26 PM

30日目

あぁ人生が毎日お祭りだったらいいのに
いや、本来ならばお祭りであるべきだと思う

「1度きりの人生だから後悔のないように」
「やりたいことをやるべき」
とは言うけれど、実際は日々を浪費していて
代わり映えのないケの日を貪っている

いわゆる先進国に生まれて
ある程度の生活水準を担保されている僕ら
多くの人には危機感がない
「明日死んでしまうのではないか」
脳裏をよぎることはあっても真剣には取り合わない

でも知っているかい?
心臓が原因の突然死は一日に200人
事故死は一日に10人ほど
毎日平均4000人ほど亡くなっているんだって
この日本でさ

こうは言っても自分の死は身近じゃない
それでも君もハレの日々を願わないかい?

7/26/2024, 10:42:42 AM

29日目


従兄弟のために蝶を捕まえよう

姪っ子のために花を手折ろう

彼のために魚を捌こう

彼女のためにアイツを刺そう

誰かのために僕は死のう

生きたいと願う誰かのために

7/25/2024, 11:58:53 AM

28日目

特別になりたかった
個性を大切にと言いながら
実際は集団への帰属を求める社会
私はそんな社会に染まっていた

個性を出して目立つよりも
周囲と足並みを揃える方が楽だった
でもどこか物足りなかった
このままでいいのかと考えてしまった

だから私は飛び立つことにした
足枷を解いて翼を広げ
自由という不自由の元へ
個性という名の孤独な世界へ

鳥籠の外は思っていたより狭くて
それでも迷うくらいには広かった
個でありたいと願ったのに
気づけば帰属意識の塊となり
羽根はもげてゆっくり堕ちていった

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