夢芽

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7/28/2024, 12:31:26 PM

30日目

あぁ人生が毎日お祭りだったらいいのに
いや、本来ならばお祭りであるべきだと思う

「1度きりの人生だから後悔のないように」
「やりたいことをやるべき」
とは言うけれど、実際は日々を浪費していて
代わり映えのないケの日を貪っている

いわゆる先進国に生まれて
ある程度の生活水準を担保されている僕ら
多くの人には危機感がない
「明日死んでしまうのではないか」
脳裏をよぎることはあっても真剣には取り合わない

でも知っているかい?
心臓が原因の突然死は一日に200人
事故死は一日に10人ほど
毎日平均4000人ほど亡くなっているんだって
この日本でさ

こうは言っても自分の死は身近じゃない
それでも君もハレの日々を願わないかい?

7/26/2024, 10:42:42 AM

29日目


従兄弟のために蝶を捕まえよう

姪っ子のために花を手折ろう

彼のために魚を捌こう

彼女のためにアイツを刺そう

誰かのために僕は死のう

生きたいと願う誰かのために

7/25/2024, 11:58:53 AM

28日目

特別になりたかった
個性を大切にと言いながら
実際は集団への帰属を求める社会
私はそんな社会に染まっていた

個性を出して目立つよりも
周囲と足並みを揃える方が楽だった
でもどこか物足りなかった
このままでいいのかと考えてしまった

だから私は飛び立つことにした
足枷を解いて翼を広げ
自由という不自由の元へ
個性という名の孤独な世界へ

鳥籠の外は思っていたより狭くて
それでも迷うくらいには広かった
個でありたいと願ったのに
気づけば帰属意識の塊となり
羽根はもげてゆっくり堕ちていった

7/21/2024, 2:51:32 PM

27日目

1番欲しいものそれは勇気だ

僕は傍から見ればけっこう上手く生きているだろう

運動もできたし成績もそこそこよかった
現役で大学に行ってそこそこの企業に就職もした
だが、それがなんだと言うのだ

学校は好きじゃなかったし
いつだって周囲との温度差を感じていた
上手く生きたくなんてなかった

「自殺や引きこもりは逃げだ」と言う人がいる
それは彼等の視点では正解なのだろう
しかし僕にはほんの少し眩しかった
周囲の目を捨てられた彼等
周囲の目を気にして「上手く生きている」自分
そんな自分を捨てる勇気が僕は欲しかった

7/20/2024, 12:34:44 PM

26日目

「むめ」はある種のコンセプトだ
思考と感性の分離を目指した結果だ

初めは誰よりも純粋に、無邪気に生きようとした
けれど真っ直ぐ生きるにはこの世界は酷すぎた
正しく生きることは出来ないと思ってしまった

だからこそ純粋な感性と
どうしようもない思考を分離しようと考えた

その結果生まれたのが「霧雨」と「夢芽」だ
霧雨の中でも光の中に恋をして夢の芽を咲かせる
これら2人が1人で「むめ」だ

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