7/4/2024, 2:23:12 PM
21日目
神様だけが知っている
僕がこんな人間だってことを
神様だけが知っている
僕がこんなにも屑だってことを
神様だけが知っている
僕がこんな白昼夢を見ていることを
紙のみぞ知っている
僕がこんな言葉を綴っていることを
7/3/2024, 11:21:33 AM
20日目
この道の先に何が待っているのだろう
この日々の先に何を成し遂げられるだろう
夢に向かって歩いても
絶望に向かって歩みを進めたとしても
辿り着く先はただ一つ、死だ
僕らの道の果ては死以外には有り得ない
どのように死へと歩みを進めるのか
ゴールテープを切るのか
その違いでしかない
6/25/2024, 1:20:32 PM
19日目
高嶺の花だった
手の届かない孤高の存在だった
彼女は凛としていて潔癖だった
不条理を理不尽を許せなかった
そんな彼女に憧れるのに時間はかからなかった
誰よりも強く正しいと思っていた彼女
しかし彼女は脆かった
いや、この世界が鉄壁すぎたのだ
彼女の理想を打ち砕くのは容易かった
硝子花はいつしか砕け散っていた
6/23/2024, 10:18:45 AM
18日目
「正しくあれ」「優しくあれ」
子供の頃はただそれだけで良かった
自分の思う正義を優しさを信じるだけだった
でもある日ふと気づいてしまう
「正しさ」とはなんだろう
「優しさ」とはなんだろう
ニュースで流れていた殺された恋人の復讐殺人
正しくはないと思った
でも優しさだと思ってしまった
そして何よりも誠実だと感じてしまった
もうあの頃のように真っ直ぐな正義は謳えない
だってこの世には完全なる正義などないのだから
「正しさ」も「優しさ」も観測系によるのだから
それでも僕は僕なりに真っ直ぐでありたい
6/19/2024, 12:41:47 PM
17日目
漏れる吐息
仄かな体温
触れ合わない手
人知れず濡れる肩
思い出すのは優しさだった
決して交わることは無い
けれどいつも隣に君はいた
傘を差しのべてくれた
今は一人雨中を駆け抜けていく