夢芽

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5/17/2024, 1:57:27 PM

7日目

静寂の自室
僕が僕になれる時間

何時だって、昼だって僕は「僕」だ
でもそれは本当の僕ではない
仮面を被って着飾って
平気なフリして笑っている

そうして「僕」は僕がわからなくなる
自室に帰ると涙が込み上げる
泣いているのは僕だろうか「僕」だろうか
真夜中の冷たさに、静寂に溺れたい

5/16/2024, 11:51:00 AM

6日目

愛していればなんでも出来ると思っていた
何にでもなれる気がしていた

愛には見返りがない
いや、見返りを求めないのが愛と言うべきか
それでも追いかけるのは楽しかった
愛する気持ちだけを持って
純粋に、一途に、真っ直ぐ追いかけた

そうして辿り着いたのは荒野だった
あんなに愛していたはずなのに
手に入れてみればちっぽけで
これ以上愛せるかわからなくなっていた

手に入らないからこそ美しい
自分のものにならないからこそ愛せるのだ
だから愛があれば何でもできるし何も手に入らない

5/14/2024, 12:54:21 PM

5日目

僕は何処を歩いているのだろう

いつからか足元が見えなくなった
正しさの上を歩いていたはずなのに
優しさの上を歩きたかったはずなのに
いつしか人の波に押され道に迷っていた

だから僕は一生懸命人波を抜け出した
自分自身の道を歩くために
自然体の自分でいるために
弱々しくも心になびく風を感じ
感情の赴くままに歩いていきたい

5/11/2024, 2:13:58 PM

4日目

愛を謳って哀を詠った
iを嘆いて愛を叫んだ

僕らの世界ただただ曖昧
変わり映えのない虚ろな世界

交わることない僕らの未来
分かち合えないことに後悔

やるせないのは僕だけかい?

恋に恋して来いと願った
故意に恋して愛を願った

5/9/2024, 12:39:08 PM

3日目

「私」が生まれたのは中学2年生の頃だ
言葉を綴りたかった私は何気なくとあるアプリを始めた
画像に文字入れをするアプリ
それは詩や歌詞画の多いInstagramのようなものだ
そこで私はとある人と出会った

名前も知らない彼女
彼女は優しい言葉を綴っていた
儚い詩を詠んでいた
「私」の「姉」になってくれた

何不自由なかった子供時代
それでも「私」の居場所は彼女の傍であった
彼女の言葉が私を救ってくれた
掬いだしてくれた

彼女は今何をしているだろうか
もしかしたらもう何処にも居ないのかもしれない
それでも彼女に届けばと
かつての私のような誰かに言葉が届けばと
今日も拙い文章を綴っている

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