「さよならを言う前に」
人生には,「出会いと別れ」がある。
「出会い」は嬉しいが,「別れ」は悲しいものである。
しかし,悲しくても「別れ」はある。
僕は別れた後に後悔しないように,
できる限りのことをする。
しかし,力及ばず別れはある。
人間は未熟で,心は揺れ動く。
ちょっとした事で,今までの信頼は崩れる。
せめて少しでも別れが減るように,
少しでも後悔がなくなるように,
今ある関係を大切にしていこう。
「空模様」
猛暑日。
僕は額から流れる汗を拭い,駅へと歩いていく。
一秒でも早くクーラーの効いている部屋で,
涼を取りたい。
軽い頭痛がしてきたが,これは気象病だ。
もう少ししたら,雨が降るだろう。
スマートフォンで検索すると,雷⚡️となっていた。
想像以上に酷い天気になりそうだ。
ふと,某コミュニケーションアプリを開くと,
あの子からの通知が20件になっていた。
こちらの空模様も荒れそうだ。
雨が降る前に少し早足で歩きながら,
スマートフォンを操作した。
「鏡」
毎朝,「鏡」を見る。
鏡に映る姿を見て,自分だと認識する。
鏡に映る姿は左右反転している為,
実際の自分とは違う。
しかし,多少の違いはあっても,
自分である事は間違いない。
リンカーンは40歳を過ぎたら,
「顔に責任をもて」と言ったらしい。
自分の顔に生き様が出るという事だ。
鏡にはどんな自分が映るだろうか?
「いつまでも捨てられないもの」
僕は基本的に不必要な物は捨てます。
しかし,「手紙」だけはなかなか捨てられません。
もう,会う事はない方々から頂いた物は,
大切に缶にしまってあります。
捨ててもよいと思うのですが……。
「誇らしさ」
自分が「誇り」に思える事は何だろうか?
それは多分,「自分が達成したいという目標を何年かかっても,
実現し続けてきた事」だ。「資格」や「学校」や「就職」や「お金」
や「恋人」等々,妥協せずに望みは全て叶えてきた。
これだけ書くと,「素晴らしい」と称賛されるかもしれないが,実
際に やってみると,体感としては色々違っていた。
勿論,学力を始めとする諸能力が及ばずに打ちのめされたし,運や
タイミングが悪くて上手くいかない事もあったし,ボロボロにもなっ
たし,時間もたくさんかかった。
「もう,諦めたら」とか,「まだ,やっていたんだ…。」とか,「貴
方と同世代の〇〇さんはもうとっくに社会に出て,これだけ稼い
でいる。」とかは両親や親類から,赤の他人まで色々言われた。
しかし,全て自分の道を阻む存在の声は無視して,ひたすらに打ち
込んだ。一年や二年ではない。なかには八年間かかったものもある。
血を吐く程の努力をし続けた結果が今の自分である。
どこまで言葉で伝わるかは分からないが,これはやった人間にしか分
からないものである。
この今の人生が僕の誇りである。