10/10/2023, 11:05:48 AM
涙の理由を聞かれた。
本心なんて言えるわけがない。
君と一緒にいれる今が幸せすぎて怖いんだ。
とかなんとか適当にでっち上げた。
涙は後から後から止めどなく溢れてくる。
私の涙を彼女は幸せそうに見ている。
10/9/2023, 2:01:19 PM
君と一緒にいるときはいつだってココロオドル。
私はにこやかに嘘をつく。
君は私とワルツを踊っているつもりだろう。
勘弁してくれ。
君は私に似たマネキンとでも踊るといい。
私は一人でこの茶番劇で踊ってるから。
飽きたら解放してくれ。
10/8/2023, 11:14:32 AM
右を見ても、左を見ても、君はいない。
束の間の休息。
彼女さえいなければ周りの人だって気のいい奴らだ。
ひと時自分を取り戻す。
食べたいもの、飲みたいもの、話したい人。
楽しい、嬉しい、美味しい!
ずっとこのまま私でいたい。
あ、こちらにいらしたんですね。
私もご一緒していいですか?
返答はにこやかに、勿論。
10/7/2023, 10:59:40 AM
力を込めて拒絶する。
驚く君の顔に一瞬胸がすく感じがした。
ああでもすぐに周りが私を矯正してしまう。
彼女に謝りなさい。
どうしてそんな酷いことするの?
そう責めてやるなよ。
きっとわざとじゃなかったんだ。
そうだろ?
うん。
ごめんね。
許してくれる?
彼女は心からの笑顔で、勿論。
10/6/2023, 12:20:58 PM
何故こうなったのだろう。
過ぎた日のことを思う。
君に会う前までは、世界は私を中心に回っていた。
私が世界の主人公だった。
今ではどうだ。
ヒロインは君で、私は相手役という名の引き立て役。
私の世界は侵蝕された。
せめて私の過去だけは、
君に会う前までの輝かしい日々だけは、
私だけのものだ。