時雨

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8/31/2024, 10:39:15 AM

不完全だった。
何もかも足りなかった。
綺麗な世界に。
足りない僕が生まれてしまった。
そしたら。
足りない君に出会った。
足りない僕と、足りない君で。
満たしてよ。

8/30/2024, 10:41:32 AM

あなたが毎日振り撒いていたその香水の匂い。
少し嫌いだった。
なのに。
あなたがいなくなってから恋しくなるのは。
何で。

8/29/2024, 10:27:02 AM

言葉は要らない。
君が好きってことが伝われば良いし。
君も私のことが好きってことが伝われば良いから。









ね?

8/28/2024, 12:21:09 PM

突然だった。
雨が降ってきたとき。
君がインターホンを鳴らす。
ドアがガチャガチャ声を上げて開く。
玄関にびしょ濡れの君が立っていた。
透ける肉体、透ける下着。
「急に雨が降ってきて、濡れちゃった。」
「風呂入っていい?」
君がシャワーで身体を濡らす音が聞こえる。
風呂から上がってくる。
空はもう暗い。 
私の口が開く。「今夜泊まってけば。」
「ok」返事が返ってくる。
今夜は熱くなりそうだ。

8/27/2024, 1:09:00 PM

失恋した帰り道。
夕方になりざあざあと雨が降り注いだ。
この涙を隠すのに丁度いいななんて思って。
もうこの際思いっ切り泣こうと思って。
そうそう思いっ切り泣けることなんてないから。
情けない声が雨に響く。
投げ出して潰れた鞄は雨の中佇んでいた。

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