時雨

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8/1/2024, 10:12:25 AM

明日、もし晴れたら。
東京を駆け抜けよう。
汗を流して。
ビルに映る夏空の中。
電車に乗って、喧騒から抜け出そう。
そしたら君の育った街の海で。
この空は途切れることなく繋がっているから。
君も空の上から見ていれば良い。

7/31/2024, 10:47:34 AM

一人でいたい。
君が好きだった。
君の他に無かった。
自分はこのままずっと君を愛しているんだと
思った。
思っていた。
突然だった。末期の病気だった。
よく晴れた日。鳥のさえずりが聞こえる。
窓からは優しく日光が差した。
君は逝った。
もう誰も受け付けない。
誰を好きになるつもりもない。
誰とも一緒になりたくない。
君だけだった。
だから、一人でいたい。

7/30/2024, 10:46:04 AM

澄んだ瞳に映るのは。
青く連なる山岳。
夏の間に広がる野原。
清らかに流るる川。
周りを囲う雲。
隙間から差し込める光。
この自然。瞳に映る自然。
ん?つまり、エモいってこと。

7/29/2024, 10:53:19 AM

嵐が来たら何をしようか
大量の雨粒に濡らされて
あの風が吹いて
いや、そんなことないや
嵐が来たらこの四畳半で
窓に叩きつける雨粒を
見つめる
そして君に触れる
嗚呼。全部夢だ
これは逆夢だ。残夢だ
目を覚ましたら
外は嵐だった。

7/28/2024, 11:28:19 AM

僕が東京に行く前に祭りに誘えて良かった。
最初で最後になるのかな。
金魚すくいで君が袖を濡らしかける。
「楽しいね」って笑いかけるその笑顔。
愛しい。
君は花火を見ながら、扇を仰ぐ。
君の横顔がずっと好きだった。
花火に照らされる君の横顔の輪郭をなぞる。
すると君の口が開いた。
「*─────
    ──────────き。」
周りの喧騒と花火の音で聞こえなかった。
「またね。」
そして去った君。
君から水滴が落ちて光った気がした。

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