不登校の奴に友達の思い出なんかあるわけが無い。
修学旅行の時だけ来る奴に。
来るんだったらせめて準備の段階から来て欲しい。
当日だけ来られても困るのはお互い様だし。
アウェイに成るだけ。
特別なイベントがある日だけ来る奴は嫌いだ。
お前が嫌いだ。
大嫌いだ。
だけど。一年中来なくなったあの日からは違う。
ねえ。どうして?
どうして、死んだの?
中学校の頃はあんなに仲良かったのに。
遠足も。体育祭も。文化祭も。
修学旅行の時に当日だけ来る不登校はなんなん?って話したじゃん。
お前の番だよ。
あれから私達は1年に1回会うことにしていた。
蒸し暑さが残るこの頃。
君を見た瞬間にあの頃のキオクが蘇る。
だけど。
あの頃より伸びた髪。
生えた髭。
お互い涙を溢す。
満天の星空が輝いている。
この板1枚の向こう。
君があの時1人の命を奪ったりしなければ。
馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿
また一年後会いに来る。
この星空が見える頃。
神様の姿形なんか僕たちは知らない。
男なのかも知らないし。
そもそも人間の形をしているのかも知らない。
僕等の勝手な解釈で描いているだけ。
「その目も鼻も口も耳も眉毛も髪も輪郭も眼球も首も首筋も腕も指も胸も腹も肩も太腿もすねも足の指も背中も何もかも僕等の想像の範疇な訳で。まぁそれは致し方ないというか仕方ないというかもう何だというのか欠陥だらけの馬鹿な人間どもにそんな人間と同じような姿で描かれちゃってとんだ迷惑で侮辱されているような不名誉なことですね。そんなんだからこちらは大厄災でも大災害でも起こせるわけでありまして…」
本当の神様は神様しか知り得ない。
この道の先
街頭の下には君。
田舎の暗闇の中で見つける。
最後のキスを交わす。
駅の改札を通る。
向こうで君が手を振る。
もう、別れの時が来る。離れてしまう。
じ ゃあ ね
バイ
バイ
君は振り返って消えていった。
この線路の先には何が待つのだろう。
日差しは何を思う。
カーテンの隙間から差してくる光。
昨日まで嵐だったのに。
外に出れば、灼ける。燃える。
日差しが僕等を刺す。
日差しが僕等を
貫
い
た
。