友達が羨ましい。
友達の旦那はよく稼いできてくれるみたい。
うちの旦那の稼ぎは低いから、私も働かなきゃいけない。
友達は専業主婦。
私も専業主婦がしたくて結婚したのに。
旦那はよく家事もしてくれて、仕事が終わったらまっすぐ帰ってきたり、私が行きたいと言った場所も覚えてくれてて連れて行ってくれるし、誕生日や結婚記念日も忘れずに一途に愛してくれている。
でも、友達が羨ましい。
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友人が羨ましい。
私は結婚しても仕事したかったのに、旦那に頼まれて仕方なく主婦をしている。
稼ぎはいい夫だから、生活には困らない。
夫は主婦なんだからって家事育児は全て私任せ。
そして何より、私の稼ぎがなくて簡単に出ていけないのを良いことに不倫をしているようだ。もう何年も一緒に夕食を食べていない。結婚記念日はおろか、誕生日もずっとお祝いしてくれていない。
だから、友人が羨ましい。
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私たちって、ないものねだりね。
なんて、会話をしながらカフェでコーヒーを飲んだ休日の午後。
「ないものねだり」
私はすぐ周りの人に合わせてしまう。
私の周りは、いわゆるギャルの子が多くて、変わったメイクをするのが私たちの間での流行り。
変わったメイクをしてみんなで街へ遊びに行くのだ。
私は変わったメイクが好きではないし、なんでもシンプルなものが好きなのに、ハブられるのが怖くてつい周りに合わせてしまう。
「ほら、何見てるの?新色出てるよ!早く買って行こう?」
友達にそう声かけられ、また好きでもない変な色の口紅を買ってしまった。
なんてお金の無駄遣いなんだろう。
ハッキリ好きじゃないって言えれば、楽なのにな…。
それでハブられるなら、それまでの関係だったと思えばいいって言われればそうだし、そんなこと分かってるけど、独りは怖い。
もう、あんな思いはしたくないから。
私は独りで過ごした幼い頃を思い出し、友達と遊びに行く為に変わったメイクをするのだった。
「好きじゃないのに」
「本日の天気予報です。今日は全国的に晴れるでしょう。ところにより雨が降るでしょう」
天気予報がそう伝えている。
ところによりってどこよとツッコミつつ、天気予報を見て安心する。
私の住む地域は一日中晴れるみたい。
今日は、幼稚園児の頃から付き合いのある親友とピクニック。晴れてくれなきゃ困るのだ。
私はお弁当を作って、レジャーシート持って…など必要なものをお気に入りのリュックに詰め込む。
持っていくものは全部揃った。
親友との待ち合わせ。彼女はいつも私より少しだけ後に来る。
「ごめ〜ん!待ったぁー?」
彼女のいつものお決まりの言葉。
「ううん、全然待ってないよ。早く行こー!」
こっちは私のいつものお決まりの言葉。
私と彼女は性格は正反対で、好きな人のタイプや趣味も違うから、好きな人や彼氏が被ったこともないし、趣味の話もできないけど、一緒にいると落ち着くのは彼女なのだ。
目的地の公園に着き、レジャーシートを広げる。
ちょうど桜が咲き始めたようで、桜がポツポツと咲いているのが見える。
彼女は桜を見てはしゃぎ、私はそれを見て一緒に笑う。
「ほんと、いつまでも子どもだね(笑)」と言うと
「だって、綺麗なんだもーんっ!」とニコニコしながら言う。
そんな話をしていると、予報外の雨が降り始めた。
「いやー、今日は降らないって予報だったのに」
そう言う私に対して彼女は、
「いいじゃん!たまの雨も楽しもうよ〜!晴れたら、虹見れるかも知れないよ?!」と言う。
私は彼女のこういう明るいところが一緒にいて楽しいのだと、また実感させられた。
「ところにより雨」
長かったけど、ようやく会えた。
君の声を聞いた時は感動して泣いてしまった。
これからどんな子になるのかな。
どんな未来を歩むのかな。
十月十日は長かったよ。
ずっと彼と2人で待ってたんだから。
私と彼にとって、特別な存在。
どんなことがあっても、君を守るから。
私もまだ未熟だけど、一緒に成長していこうね。
大好きな娘へ。
「特別な存在」
どれだけ頑張っても認めてもらえなかった。
褒めてほしくて100点取ったテストを見せても、当たり前だと言って褒めてくれない。
作文で優秀賞だった時も、絵のコンクールで入賞した時も、運動会で1等賞だった時も。
私はただ、お母さんに褒めてもらいたかった。
認めてほしかった。それだけなのに。
ずっと頑張ってきたのが、バカみたい。
なんで出来の悪い弟ばかり褒めるの?
やっぱり同性の私より異性の弟の方がお母さんにとっては可愛いものなのだろうか。
私はもう、認めてもらうのも褒めてもらおうとするのもやめた。
なのに、どうして?
社会人になって、家を出てから私を急に褒め出すの?
弟が引きこもりになったから?
いまさら、もう遅いよ。
私はもう二度と、実家には帰りません。
「バカみたい」