3/18/2024, 7:53:26 AM
それでもいいよ
そういうことでも
どういうわけでも
わたしだってべつに
たまたま傘をふたつ持ってただけだし
全然あわてて走ってきてないし
「泣かないよ」
3/7/2024, 9:58:12 AM
さよならがこんなに寂しいのは
ひとつひとつ丁寧に結んできたから
大切なものは目に見えないね
キツネ、きみの言ったとおりだね
小麦畑が金色に揺れるとき
きみがあの子を思い出すように
街なかに流れる歌に
となりの人が読んでる本に
名前も知らない花に
だれかの不器用な優しさに
夕焼け色した帰り道に
通りすぎてく子どもたちの声に
大切な面影を見つけては
振り返るんだろうね
卒業してもどうか元気で
さよなら さよなら さよなら
「絆」
3/5/2024, 9:36:22 AM
結婚したいとかじゃなくて
どちらかというと君になりたい好き
そんなこと言ったら
呆れた顔するだろうな
そんな顔さえかっこいいんだろうな
「おまえは、おまえの船で行くしかないよ」
それでもきっと手を引かれたのは
似たような欠片をすこしでも持っていたから
そう信じてる いや、信じたいんだ
言われたこと守りながら
言われたこと破りながら
ジグザグの航跡で会いに行くよ
「大好きな君に」
3/1/2024, 10:33:18 PM
見て見ぬふりをする気はないよ
好きにさせる気もないけど
何度も何℃も熱して打って
綺麗ごとじゃない光に変われ
「欲望」
2/28/2024, 10:27:49 PM
桜前線へ
あの子の街を通るとき
この手紙を届けてくれませんか
何て書いたかは秘密ですが
もしそれが無理なら
あの子の街を通るとき
いちばんきれいに咲いてくれませんか
あなたの花びらはすこし
ハートに似てるから
わたしより
「遠くの街へ」