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3/7/2024, 9:58:12 AM

さよならがこんなに寂しいのは
ひとつひとつ丁寧に結んできたから

大切なものは目に見えないね
キツネ、きみの言ったとおりだね
小麦畑が金色に揺れるとき
きみがあの子を思い出すように

街なかに流れる歌に

となりの人が読んでる本に

名前も知らない花に

だれかの不器用な優しさに

夕焼け色した帰り道に

通りすぎてく子どもたちの声に

大切な面影を見つけては
振り返るんだろうね

卒業してもどうか元気で
さよなら さよなら さよなら

「絆」

3/5/2024, 9:36:22 AM

結婚したいとかじゃなくて
どちらかというと君になりたい好き
そんなこと言ったら
呆れた顔するだろうな
そんな顔さえかっこいいんだろうな

「おまえは、おまえの船で行くしかないよ」
それでもきっと手を引かれたのは
似たような欠片をすこしでも持っていたから
そう信じてる いや、信じたいんだ

言われたこと守りながら
言われたこと破りながら
ジグザグの航跡で会いに行くよ

「大好きな君に」

3/1/2024, 10:33:18 PM

見て見ぬふりをする気はないよ
好きにさせる気もないけど

何度も何℃も熱して打って
綺麗ごとじゃない光に変われ

「欲望」

2/28/2024, 10:27:49 PM

桜前線へ

あの子の街を通るとき
この手紙を届けてくれませんか
何て書いたかは秘密ですが

もしそれが無理なら
あの子の街を通るとき
いちばんきれいに咲いてくれませんか
あなたの花びらはすこし
ハートに似てるから 

わたしより

「遠くの街へ」

2/25/2024, 9:43:18 AM

小さく小さく見積もるくせは
長い時間の孤独から来た

来た道を深く深くたどって
もう一度きみと出会う

ごめんね、ひさしぶり、
忘れた日なんかなかった、

言いたいことはたくさんあるけど
手を伸ばすとこからはじめる

遅くなったけど今だから言える
きみのこと誇らしく思う

わたしね、友だちになりたいんだきみと
小さな小さな子どものわたしと

「小さな命」

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