戯言

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6/29/2024, 1:02:07 PM

入道雲

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綿あめが好きだ。夏祭りの時くらいしか食べないそれが、幼い私にはとても魅力的なものに思えた。
飴をザラザラと機械の真ん中に落として、しばらくするとふわふわと靄のようなものが出てくる。屋台のおじさんによっては最後にギュッと押し潰す人もいて、それを見ると少し悲しくなってしまう。そんな綿あめを食べるのが夏祭りの楽しみだった。

さて、本題の入道雲から少し話が逸れてしまった。実は私は入道雲というものを見た記憶があまりない。実際のところはよく見ているのかもしれないが、それは退屈な授業から逃げるためだとか何となく考え事をするために若干顔が上に傾いているからだとか、その程度のものだ。とはいえ、入道雲は好きではない。というのも、私も例に漏れず雨が嫌いだからだ。
遠い遠い私たちの先祖、日本人のほとんどが稲作で生計を立てていた時代には、雨乞いなんてものもあったらしいが、現代の日本人の大多数は雨乞いなんてしないだろう。寧ろ雨が降るのを嫌がるほどだ。この時期は丁度水泳の授業も始まって梅雨もまだ明けず、雨に降られながら気温とさほど変わらない冷たいプールに入るのが学生の日常である。つい先日も、雨天の中寒い寒いと言いながら水泳をした。嗚呼嫌だ。
平日の雨は嫌いだ。平日は学校へ行くために外へ出なくちゃならない。自分の服や髪が濡れるならまだしも、学校のプリントやらノートやらが濡れた日には最悪だ。しわくちゃなノートと学校生活を過ごさなくてはならない。
それに対して、休日に雨が降る分にはまだ許せなくもない。自分が出掛ける日に雨が降ると理不尽に怒るが、外へ出る予定のない日はその雨音や風景を見て楽しむ。濡れない機能付きの雨は開発されないのだろうか。

冒頭から一貫して入道雲に触れていない気がする。まあいい。入道雲が綿あめになって降ってきたらいいのに。でも体がべたつくからやっぱり嫌だ。人間とはそういうものだ。

6/28/2024, 12:21:59 PM



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夏に良い思い出はあまりない。私にとって夏が1番大事な季節だから。

夏には我々吹奏楽部にとって1番のイベントである全日本吹奏楽コンクールが行われる。
中学で3年間出続けた中で、結果はそれほど振るわなかった。
1年目。銀賞。先輩は少し泣いていた。楽器は元々やっていたとはいえ部活を始めたばかりの私にとってはこういうものなのだと思っていた。
2年目。銀賞。去年と違って、審査員の中には金賞の点数を付けてくださった方もいた。少し手が届きそうな気がした。
3年目。金賞。皆で泣いた。3年間の努力が報われたような気がした。



4年目。中高一貫校生の私は今年も今までと同じメンバーでコンクールに挑む。
さて、2ヶ月後の我々は何色の賞を掴んでいるだろうか。