Omothi

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11/16/2023, 10:07:14 AM

君と僕は。
心と心は。

はなればなれ、なんだね。

どうか、置いて行かないで。
僕を独りにしないで。


〝はなればなれ〟

11/15/2023, 10:05:15 AM

小さくて、か弱くて、何とも可愛らしい。
にゃーと鳴くその声には、心が溶けそうになってしまうほど。

そんな無条件に愛される彼らにも、悩みがあるのだろうか。
僕らと同じように迷い、悩む日はあるのだろうか。

あってほしいな、なんて思う僕は。
最低な奴なのかもしれない、ね。

〝仔猫〟

11/13/2023, 10:24:34 AM

あれから何度、朝陽が昇ったのだろう。

この手を掴んでほしくて去ってみたけれど、君は悲しい笑みを浮かべて佇むだけだった。
後悔していないと言えば嘘になる。
だが、後悔していると言うのも嘘になる気がする。

君がこの手を取ってくれるはずだ、なんて信じきっていた僕は本当に馬鹿だったのかもしれない。
君にとってその身を素直に預けられるような存在でなかったのなら、あれで良かったんだとも感じるんだ。

だけど、もし。
もし、また何処かで君に巡り会えたら。
君の名前を呼んでもいいかな。


〝また会いましょう〟

11/11/2023, 10:13:41 AM

飛べない翼なんて、意味がないだろう?
大空に飛び立つという機能を果たさない翼は、翼ではない。

そうだよ、それでは駄目なんだ。
僕のこの翼は一体いつから動かなくなったのだろう。
いつから広げることをやめてしまったのだろう。

そんなことを思いながら、僕は今動物園に来ているわけだが……
悠々と歩く孔雀がピタッと止まった。
そしてその「飛べない翼」を大きく広げたのだ。

なんと美しいのだろう。
そこにいる全てを魅了するその様に、僕は思わず息を呑んだ。

そうか、飛べないなら飛べないなりに彩ってみようではないか。
飛ぶということだけが翼の目的ではないのだ。

そして、その孔雀はまるで微笑むかのようにその翼を畳んだのであった。

〝飛べない翼〟

11/9/2023, 10:07:47 AM

脳裏に焼きついたあの光景。
狭くも広くもない、僕の心のスクリーンに映ることをやめてくれない。
他にも沢山の場面があるはずなのに。
それはまるで、上書きするかのように全てを覆う。


〝脳裏〟

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