空高く


蝶が飛び立つ


雨上がり


傘の雫も

春夏を忘れる

勝ち負けなんて

どうでもいいよ


せいぜい少しだけ

早くゴールしたかどうか

数が多いか少ないか

タイミングがあったか否か

ほんのわずかな差しかない


結婚という人生の晴れ舞台まで

勝負ごとにしなくても

いいんじゃないでしょうか

地球の速度で回り続ける

あなたとあなた

わたしとわたし


まだ続く物語は

月と太陽を

結びあわせ


週明けの午前0時に

封を切る

日常という　群像劇


　

空をゆく　鯨もいれば

地を這う　渡り鳥も

ナシを追いかけて笑う蟹も

人家に山の幸を届ける狐も

この世には存在する


物語を書く人が　いる限り

今更戻る気さらさらないわ

あんたの部屋にも

あんたの心にも