物語の始まり
私たちはまだ完成してない物語を読み進めている。
始まりなんてとっくに過ぎた。
…いや、いつ始まったかでさえわかっていない自分がいる。
静かな情熱
2時間目、美術の時間。
ボクたちは風景画の授業だった。
「君は上手に風景の特徴をよく、捉えているね。絵の具の色使いも綺麗だよ。」
ボクは絵を描くのが得意ではないけど、今回はとても良い作品になったと思い、自分でも満足のいく絵だった。
「うーむ。君は構図はいいのだが、、。もっと色使いを優しくした方が良さそうだ。」
自分の絵を満足げに眺めていると、隣の席の橘くんが先生にアドバイスをもらっていた。
橘くんは美術が得意ではないのだ。だからいつも残念なアドバイスをもらった後は毎回、しばらく俯いている。
ボクはちょっとだけ橘くんの様子が気になって、声をかけようと思った。
「たちb、、。!!。」
ボクは声をかけようと名前を呼ぼうと思ったが呼ぶのを途中でやめてしまうぐらい、、、
橘くんの目の中には炎が燃えたぎっているように見えた。
彼は、アドバイスを聞いていつも静かに自分の心を自分自身で燃やしていたんだ。
ふと、彼の絵を見るとボクが思っていた、あの上手とは言えないような絵がボクとは違う、鮮やかな絵に激変していた。
遠くの声
もう近づけない存在となってしまった懐かしいあなたの声が
わたしの知らない誰かの声とと楽しそうに響き合っている。
わたしの大好きな声が、わたしのために言葉を発してくれたらどれだけわたしが嬉しいと思う?(笑)
羨まし、、、
未来図
よく聞くあの歌は「未来地図」
よく思い描くものは「未来予想図」
これらはよく聞いたり、思い描かないといけない。
では「未来図」とは?
未来を確定させた、一目で誰でもわかることができるもの。
風景
風がほのかに靡く、ところどころにたんぽぽが咲いているあの野原はわたしがみてきた中で一番美しい。