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2/7/2024, 2:42:24 PM

#どこにも書けないこと


「あっ!先輩、目が合いましたね!!」


『······』


「無視するなんてひどくないッスか?おーい!!」


『······』


「いつまでそれ見てるんッすか?もう、物が握れないから、書き込んであげることも出来ないッすよ···。」


『······なんで、死んじまったんだよ······バカッ』


「あれは···、反射です!!とっさに体動いたって言うか···、助かってよかったです。先輩」


『悪かった···ゴメン、···ゴメン、······本当にゴメン』


「あー、最後に何かポルター何とかってやつで伝えたい!!書きたい!!」


     〖80年後にまた会いましょう〗

2/6/2024, 12:10:04 PM

#時計の針


いつから、その刻む針を

無意味と感じるようになっただろう···

彼女が眠るように時を刻むのを止めてからだろうか?

ちょうど目線の高さにある時計を眺めても

秒針の音さえ聞こえない。。。


買い取ってくれるなら売ってやるよ··········こんな人生

彼女が愛した街

彼女が好んで使っていたマグカップ

彼女がいつも座っていたイス

彼女が愛してくれた······自分


彼女だけが取り残されて

重ねていく時間


憎くて、憎くて、憎くて、、、愛しい

今日もまた時を刻む

1/24/2024, 10:56:41 PM

#逆行


     上の階へと向かう階段の最中


    窓からのぞく眩しいほどに刺す夕日


       思わず涙が滲んだ······


     階下から名前を呼ばれ、


  振り向きざま違和感のないよう涙を拭った


    

12/23/2023, 9:53:43 AM

#ゆずの香り


寒さがまし、キツく合わせるコート···


あまりの寒さにふっと入った喫茶店


店内の暖かさに、先に入っていた客が


思わず脱いだ。


その時、香ってきたのは


12/9/2023, 11:40:46 AM

#手を繋いで


    ······ザザンッ    ザザンッ·····


       寄っては引き返す


     あの頃よくふたりで来ていた


    手を繋ぎながら波打ち際を歩く


        今日も、ふたり


     ハンカチに包まれた骨と、私

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