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8/15/2025, 5:43:37 AM

#君が見た景色


      これは、早朝の話


      吸い込む息が喉を焼く

     
   まだ辺りは薄暗く、足元を照らすライトが


         唯一の道標


   凹凹した山を気力だけでなんとか登る


   喉を焼くほどの寒さのはずなのに、


         流れる汗


     頂上につき、一息つく間もなく


      地平線から除くご来光…


       涙が流れた。


             その理由は、

8/10/2025, 11:24:23 AM

#やさしさなんて


       だれかの自己満足

8/3/2025, 2:55:09 PM

#ぬるい炭酸と無口な君


   待ち合わせ場所に選んだ


       どこにでもあるチェーン店


   ドリンクバーを頼み、待つ


  ヒマを持て余していたとき、後ろの席から


       『別れましょう』


    そういった女性は返事も聞かず、


     伝票を持って去って行った。


     つい、好奇心で相手を見ると


    泣きそうな、困ったような顔に


    笑顔を貼り付けた優しい人


   視線が合う瞬間、慌てて体を戻し


   ストローでひと口……ぬる、マズっ


   そのタイミングでスマホにメッセージ


   “他に好きな人ができた。ごめん”


   まだ後ろに人の気配があるのを確認して


       席を移り、唐突に


 『よかったらこの後、飲みに行きませんか?』

8/2/2025, 2:14:30 PM

#波にさらわれた手紙

    秘めた思いが秘めきれず、


    溢れる気持ちを文字に起こし


        5枚の用紙に納めた。


   溢れる気持ちは止まったが、その紙を


    破ることも、捨てることもできず…


   だが、知り合いが目にすれば確実に解る。


      途方にくれていたその時、


    前方からやって来る大量の人の波


避けるのに避けきれず、ぶつかっては謝るを繰り返す


       そして、気がついた。


   先程まで握りしめていた手紙がない


              ……あぁ、ありがとう

7/27/2025, 1:43:06 AM

#涙の跡


それを目にしたのは、偶然だった。


いつもの塾の帰り道、


クラスのヒエラルキートップに君臨している


私、可愛いから何でも許されるよね?系女子『秋月』


あれは他校の生徒だろうか?無理矢理に腕を組んでいる


ウザがられている空気が流れているが、


わかっていないのか、わかっていてわざとなのか…


後者だろうな。


それでもめげずに行けるメンタルには喝采を送りたい


しばらく見ていると、何かを言われたらしく


秋月は、その場に呆然と立ち尽くし


他校生は行ってしまった……。


このまま進むと秋月の前を通ることになる。


だが、我が家は進まないとたどり着かない。


無だ!!無になって、真っ直ぐ前を見て通り抜けろ!!


だが、古今東西 見るな、開けるな は、


成功した試しがない。


案の定、過ぎ去る瞬間チラリと視線を向けると


睨みつけた瞳と目があってしまった。般若だ!!


それにしても、涙の跡…………黒ッ!!!!

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