昔は愛があればなんでもできると思っていた。
どんなに辛くても乗り越えられると
駆け出しのアイドル。デビューはまだ。先は見えない。
隣を歩けなくても、外に行けなくても、
二人でいれば最強だった。
突然来た一通の連絡
「デビューすることになった」
自分の事のように嬉しかった。
『良かったね!夢叶ったね』
そう返事をする。
いつも通り会えない日々が続く
でもテレビで見ない日は無くなった。
"アイドルだから"
この言葉だけで耐えてきた。
ある日街を歩いていたら会った。
偶然。
声をかけた。一言だけ。すれ違いざまに
『頑張ってね』
驚いたような顔で、そして表情が変わり笑顔で
「ありがとう」
口パクだった。
この世界を見てたのは2人だけじゃなかった
次の日
また連絡が来た
「ごめん。撮られた」
昨日の一瞬が切り取られていた
「一旦距離を置こう」
『わかった。ごめん』
数日後
「別れよう。ごめん」
『わかった』
震える手で返事をうつ
それ以上返事は返せなかった
後日SNSで知った。
事務所から別れろと言われたこと。
ただの噂でしかない。だけど今はそれしかない。
教えてくれる存在はいないのだから。
私はどうしたら良かったのかな…
愛だけじゃどうにもできないことだってある。
___________『愛があればなんでもできる?』
〖フィクション〗
何歳になったらライブに申し込もうと思ってる人はいますか。
出来るだけ早く行くのをおすすめします。
高校生になったらライブ行くんだって決めてた1人でした。
ずっとずっと楽しみに頑張ってきた。
悔しかった
自分の生まれ年を恨んだことだってある。
高校生になる前に担当がステージから居なくなった。
突然のこと。
ある日突然ひとつのネットニュースが流れてきた。
『脱退及び退所』
恐ろしい2文字が並んでた
できるなら一生聞きたくない言葉。
そのグループでそのメンバーにいる彼が好きだった。
そのグループでそのメンバーの中にいる彼を見たかった。
行けるのに行かなかったライブ。悔やみきれないです。
そして今、元担当のシンメを推してます。
__________『後悔』
何が起きても愛してる
活動終了した後も、今も、昔も
ずっとずっと愛してる。
貴方に出会えて、
貴方に初めての恋をして、
貴方に会えなくなって、
貴方の苗字が増えた時、
貴方の守るものが増えた時、
貴方におかえりを伝えられた時、
貴方に人生を貴方色に染めてもらって、
全部全部私の幸せで大切な貴方との思い出です。
愛しています
_______これからも、ずっと
手から溢れない程の大切なもの
手から溢れてしまったら守れないから
家族、友達、好きな人
何があっても守りたいもの
幸せそうな笑顔が宝物
何故だろう
どこで自分が迷ったのか、
歯車がはまらなくなったのか、
全くわからない。
今までひたすら走り続けたのに。
いつまでも回り続けたのに__
私は落ちた。
合格発表のあの日
友達と番号を探しに向かった。
なかった
私の番号だけなかった
目の前は真っ暗で何も見えなかった
これは涙だったのか、これからの人生への絶望だったのか
今でもわかっていない。
家にいたくなくて、塾に来た
塾の先生は沢山慰めてくれる。
塾にいると1本の電話がかかってきた
安堵したような先生の顔が見える
あちらもきっと興奮してたのだろう声が聞こえてきた
相手は自分がどうしようもなく嫌いな奴だった
とにかくずっと勉強もせずひとりで話し続ける奴だった
電話からは
「第1志望受かりました」
と女性の声が聞こえた。
そいつの母親らしき女性からだった。
どうしようもない悔しさと共に虚しさが込み上げてくる
どうして努力していないあいつが受かって
全力でやった私が落ちるのか
悔しくて悔しくてたまらなかった
努力は裏切る。そう思った瞬間だった
声を殺して泣いた
電話に乗らないように
抑えられなかった
しばらく止まらなかった
泣いている間にも何本もの電話が来た
私のスマホも鳴った
全部「受かった」
という内容だった。
見たくなかった。そんな連絡を見る度に、聞く度に
どんどん気持ちが追い込まれていく。
ここにもいたくなかった。
とりあえず家に帰り部屋にこもって
寝た。
時間が解決してくれる
そう信じて
あの時病気じゃなかったら
起きれたら
動けたら
私立に入学した時も
今も
ずっと思い続けている
__この世の中は不条理だ