お題 夏草


夏草
それは伸びて伸びて 道を埋もれさせている
忘れたくない記憶まで 覆い隠してゆく
あの頃の笑い声だけが残った

君は今どこにいるのかな
胸がぎゅっと締め付けられる
夏草は風に揺られて 傷んだ過去を優しく撫でる

お題 ここにある

あの時受けた痛みは 今も変わらず
この身を 花の香り 夏の風の匂いが
優しく包み込んでくれたなら
今も私はここにある

素足のままで

砂浜を歩きたいな 素足のままで
草原を歩きたいな 素足のままで
そうしているうちに貴方から 靴を贈られたい
大切な私の足を守る為にと 贈られたい
その靴を履いて 貴方と歩きたいな

4 もう一歩だけ、


もう一歩だけ、貴方の近くへ
行ける勇気を下さい。
近くて遠い距離
貴方に届くことの無い 手紙は今日もぐちゃぐちゃで
ただ、愛しいだけ

3 見知らぬ街


見知らぬ街

迷い込んでしまいたい

そしてたくさんの人と この空だけで繋がっていたい

電車に乗ったなら その事だけで繋がっていたい

道を歩いて すれ違う人と袖が触れ合ったなら その事だけで繋がっていたい

見知らぬ街に迷い込んで わたしは わたしは

この街のことを知らない

この街にいる 誰のことも知らない

わたしのことも誰も知らない

そんな街に 迷い込んでしまいたい