愛に大きさがあるというのなら
暮らしの中は　小さな愛　の集まりだ

昨日の肉じゃがは
冷凍庫に眠っていた
ちょっといい肉使ってる

朝からなぜか家の中にダンゴムシ2匹
ティッシュにそっと包んで
庭の土に置いてきた

いってらっしゃい
いってきます
言葉を交わせるだけで私には　小さな愛　だ

なぜ
　空はこんなにも　変わらず
夜明けを呼んでくるのか

憎らしい朝がある
放っておいてほしい朝がある

でも
夜が明けるから動き出せる朝がある

その朝を乗り越えたら
空は変わらず
夕暮れも連れてくる

ゆっくり休んで
また夜明けを迎えようかな

あれになりたい
あれをしたい
なんて
叶えたい夢は全くなかったけど

定期的に同じ夢をみていたよ
怖い系は今でも覚えてる

追われて
逃げて
近所のおばあちゃんちに駆け込んで
お縁（おえん）からそっと追っ手の様子を見る

それはキョロキョロ私を探してる
人なのか
得体の知れない何かなのか

　子供の頃の夢　を今はみることがない

疑心に埋もれた恋人
寂しさに落ちた友人
温もりを求める幼子
不安に苛まれる老いた母

　どこにも行かないで　
すがりたい思い、絞り出された声

身近な人にも
自分にも
他人事ではない
いつ陥るかわからない
究極の叫び

悲しくないわけじゃない
寂しくないわけじゃない

でも
　君の背中を追って　そこに行くのは今じゃない

その時が来たら
背中に私の気配を感じてね
君は振り返って笑うはず
あぁ、楽しみだ