「あなたはこの職場に入った時貢献してくれますか。また、あなたが日頃から心掛けている事がありますか?」
って「面接の時必ず言われるから考えておいてね。」と先生に言われた事を思い出す。考えて紙に書いたのに質問されたら頭が真っ白になって、なんて書いたの事さえ思い出せない。(もういいや‥。思い付くまま話してしまえっ)と、思い口からでたまま返答をする。
「私は、中学生の担任の先生によく笑っている顔を見かけると言われた事があります。私と会って心が温まったり軽くなったりしてれたら、ありがたいと思いますし、接する方の笑顔を見れる様に頑張りたいと思っていますっ。」
なんか、その様に言ってしまった様な気がする数十年前。無事、その会社に就職ができた。今は違う職場に勤めているけれど、今の職場の面接でも今返答使って様な気がする。
人生そこそこ長めになってきて
色々な夜景をみてきました。
山から街並みや海、湖
高い建物からビル群や大きな公園を
車で次の街や対岸の街、行き来する車。
飛行機では訪ねる街、帰ってきた街
そして、昼と違う顔の工場群。
いつも夜景を見て
「あの光の中に色々な人がいて、色々な
思いを持って生活しているんだなぁ〜」
って、いつも思ってしまう。
日の高い時は全然思わなくって
自分の事で精一杯なのに。
なんでなんでしょうねぇ。
「庭からネギ取って来て」
子供の時、ばぁちゃんに果物ナイフを渡されて庭にネギを取りに行ってた事を思い出す。
知り合いに「あんたの所の庭は畑だか
花畑だか分からないね。」
そう言われて、野菜は大分なくなったけど、「ネギは残してくれたんだ」と思っていた。
今は母がその庭の手入れをしていて
土いじりの苦手な母の庭は、木が多くなったけど「味噌汁に入れるネギ取ってくる」と言って包丁片手に庭に行く姿を見る。
近所の神社でお祭りをだったので
子供と一緒にお詣りさせていただく。
「お母さんなんて書いてあった?」
おみくじを引いた時、まだ開いてもいないのに子供からの催促。
「中吉 見守りってるから今のままで‥って感じかな。あなたは?
「まぁ〜このまま頑張れってみたいだよ」
「じゃ、お互い神様に見守られているって事で頑張りますか。」
なんて事を言いながら神社をあとにする。
買い物して家に帰ろうとした時
お神輿が前から来られたところを見かける。
「お神輿、神社に帰って来たね。
なんか、見てますよーって感じだね」
「お母さんもそう思った」
そう言って空を見上げると
厚い雲からお日様がチラチラと見え隠れしている日だった。
「ちょっと、今度建て直すから。捨てて欲しくない物ある?」
そう母親に電話で唐突に話し出された。
「えっ‥えっ‥えーっ。何で?」
と、慌てる私。
「古くなったからさ」と、一言。
数年前から色々とガタがきていたらしい。
就職で実家を離れて数年経った私は
カレンダーを確認後、帰る日を伝え電話を切る。
数ヶ月後、物の少なくなった実家を見ながら、「こんなに広がったけ?」なんてありがちな事を想ってみる。
物がないのに頭の中では20年分の物があって、特に居間やキッチンには、
たくさんの思い出が溢れ出る。
その後、母から「この間家壊したよ」の
電話。
「なんかねー‥。お母さん泣いちゃた。」
「あー。私もなんか泣いたわ。」
「なんでだろうね」
なんて、言いながらお互い「あははっ」と、笑いあった。