こちらだけが友達と思っていた
勘違いだった。
本当は嫌いだった
友達なんて思ってなかった。
でも幼い頃は
知り合いではなく友達
それしか知らなかったの。
相手の心をボロボロにしない程度に
上手に嫌い嫌われる
そして都合のいい時だけ
友達なんて刃を振りかざす
知り合い。だけど友達。
–友達の思い出–
都会の夜の街をひっくり返した空模様。
先人の暇つぶしが形を織りなす星々。
始まりがあれば終わりがあるのに
まるで永遠を感じるほど
昔を眺める星。
宇宙のガスが地球の夜を
こんなに彩ってくれるのに
地球は負けじと光ってしまう。
私もきっと星になった。
きっとあの星が、私なんだ。
何億光年と言う不思議な単位を
ぼーっと眺めたいのに
地球は負けじと光ってしまう。
–星空–
全部、全部、知ってる。
お前らの行く末、お前らの末路。
だがその全てに興味がない。
生きようが、死のうが、
再生しようが、破滅しようが。
所詮人間が創造した神様に縋る
そんな模造品に頼る姿すら
神様は愚かだと笑っている。
ただ、全てを知っているだけ。
知っているだけにすぎない。
人間の創造する模造品の神に頼り
神のせいにして
自分たちの世界を破滅に追いやる
愚かな人間の姿を。
その先にどんなことが待っているのかを。
知っている。
知っているにすぎない。
必死になり、目を逸らす
その先は
–神様だけが知っている–
それが怖く感じるほど
見上げられないほどの天井が
地球を覆う、宇宙。
それが怖く感じるほど
無慈悲で、遠慮のない
絶望、悲しみ。
それが怖く感じるはずなのに
何故が勇気が出てしまう
底。暗闇。
風と生きている事を感じる
一瞬の高揚感。
落ちて、痛んで気がつく
終わりの始まり。
–落下–
こんなにも興味のないことも珍しい。
心許ない灯火のランタン片手に
真っ暗な世界を後戻りできずに歩く。
希望も、夢も、何もない。
火を消す勇気がないから
秒針と共に歳をとる。
本当に。それだけの事。
良くしようとも悪くしようとも思わない。
成り行きに任せ、何かに責任を押し付け
可哀想なフリをして
心許ない灯火のランタン片手に
真っ暗な世界を後戻りできずに歩く。
–未来–