特に考えない。
考えたくもない。
知りたくない。
生きたくない。
何を頑張るのか。
何が楽しいのか。
こうなりたいも
ああなりたいも
こうしたいも
ああしたいも
何もない。
生きているのがもったいない。
贅沢とも言える。
–未来–
些細なことで人は変わっちゃう。
プツン
何か糸が切れた音がした。
かと思えば
何かが縫われていくみたい。
私はなんだが人が変わっちゃったみたい。
外に出るのがあんなに好きだったのに
今じゃ玄関先が怖くて仕方ない。
一年前が羨ましくて
ちょっと怖い。
人は歴史を学ばなきゃいけないけど
過去を振り返る自信はないよ。
–一年前–
音はない。
風景もない。
人物は見えない。
感情は言葉に乗って伝わらない。
スピード感も どこかも分からない。
架空は本当の感情はどんな気持ちで
何を想像して書いたかも
分からない。
私の拙い想像力を補いきるしかない
文字しかない。
それでも気づけば人物に愛情を持っていたり
私なりの世界を作り上げ
恐怖も楽しさも悲しさも伝わってくる
スピードは時間を止めたかのように
ゆっくりと文字を追う。
挿絵のない白黒の文字と紙が
頭の中に宇宙を作る
そんな本。
–好きな本–
晴れてるなぁと思ってたのに
だんだん厚い雲がかかっちゃって、
気がついた時には雨が降ってるから
しばらく降るのかなぁと思いきや
少しずつ晴れてきて
日差しも見えたり
大忙し。
でもまただんだん曇っちゃって 空。
元気だなぁと思ってたのに
だんだん心に雲がかかっちゃって
気づけば涙が止まらなくなってるから
しばらく心が痛むのかと思いきや
少しずつ立ち直って
笑顔も見れたり
大忙し。
でもまた考え事して曇っちゃって 心。
疲れちゃうね。
–あいまいな空–
鬱陶しい雨
雫が落ちた先に
咲き乱れる四片(ヨヒラ)の宝石。
赤、青、紫
隣にいても違う色で輝く
不思議な手毬花。
どんなに雨が鬱陶しくても
毎日出かけなきゃいけない
雫が落ちれば
いっそう輝いて見える
それを狙って咲くかのよう。
雨の鬱陶しさを味方につけた
愛され上手。
うんざりな季節に
楽しみをくれる子。
–あじさい–