四四〇

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音はない。
風景もない。
人物は見えない。
感情は言葉に乗って伝わらない。
スピード感も どこかも分からない。
架空は本当の感情はどんな気持ちで
何を想像して書いたかも
分からない。

私の拙い想像力を補いきるしかない
文字しかない。

それでも気づけば人物に愛情を持っていたり
私なりの世界を作り上げ
恐怖も楽しさも悲しさも伝わってくる
スピードは時間を止めたかのように
ゆっくりと文字を追う。

挿絵のない白黒の文字と紙が
頭の中に宇宙を作る

そんな本。

–好きな本–

6/15/2023, 3:32:20 PM