随分とご機嫌で話しかけてくる君が
まだ心臓を動かしてる君なのか
それとも僕の頭の中が見せる
幻なのか
会えてよかった。僕も連れてって。
そう言っていい存在なのか
亡霊なのは、どっちだろう。
–天気の話なんてどうだっていいんだ。僕が話したいことは–
何かが背後から這いずって
近づいてくる心地がする。
黒くてモヤモヤした何か。
背中に何かが走る感じ。
足がすくむ。
『黒いモヤモヤ』に怖い目がふたつ
私を見つめてる。
もたもたしてると肩を掴まれて
すぐ逃げれなくなる。
足元を掬われて
立ち上がれなくなる私。
その瞬間、一気に私を飲み込む『黒いモヤモヤ』。
その恐怖を私は知ってる。
体も心も停止する恐怖を。
「不安」「緊張」「心の病い」
すぐ立ち直れなくなる『黒いモヤモヤ』。
モヤモヤを断ち切る勇気はないのに
自身のリセット(死)を誘発しようとするほどの
力を持つ『黒いモヤモヤ』
さぁ、逃げなさい。
悲しむ為に、心を飲まれるために
私は生まれたのじゃないのだから。
真っ暗なトンネルを進むその足を
はやく 走らせて
逃げて
それが 手段だから
–ただ、必死に走る私。何かから逃げるように。–
「」
謝る癖はなかなか治らない。
何かある度に謝ってしまう。
呼吸をするように。
任せちゃうこと、
手伝わせちゃうこと、
迷惑かけちゃう度に
「」
本当に申し訳ないと思ってるんだよ。
なんで自分はこんなにも出来損ないなのかって。
まただ
「」
『大丈夫だよ。
みんなそんなに気にしてないよ。
完璧を求めないで。
みんなそんなに気にしてないから
あなたもそんなに気にしないでね。』
–「ごめんね」–
半袖苦手。
自分を守ってくれる面積が減るから
心細く感じてしまう。
世間に怯え始めると
身を守る手段として
お洋服を見ちゃうんだ。
怖い季節がやってくる。
–半袖–
見えてない部分は天国。
見えてしまったら地獄。
知らなくていいこと
わざわざ知ろうとしないでね。
–天国と地獄–