何かが背後から這いずって
近づいてくる心地がする。
黒くてモヤモヤした何か。
背中に何かが走る感じ。
足がすくむ。
『黒いモヤモヤ』に怖い目がふたつ
私を見つめてる。
もたもたしてると肩を掴まれて
すぐ逃げれなくなる。
足元を掬われて
立ち上がれなくなる私。
その瞬間、一気に私を飲み込む『黒いモヤモヤ』。
その恐怖を私は知ってる。
体も心も停止する恐怖を。
「不安」「緊張」「心の病い」
すぐ立ち直れなくなる『黒いモヤモヤ』。
モヤモヤを断ち切る勇気はないのに
自身のリセット(死)を誘発しようとするほどの
力を持つ『黒いモヤモヤ』
さぁ、逃げなさい。
悲しむ為に、心を飲まれるために
私は生まれたのじゃないのだから。
真っ暗なトンネルを進むその足を
はやく 走らせて
逃げて
それが 手段だから
–ただ、必死に走る私。何かから逃げるように。–
5/30/2023, 11:00:34 AM