7/12/2024, 1:50:06 PM
ドアを閉めて部屋を去る日
繋いでいた手を離すような
乾いた風が胸の中に吹いた
小さなアパートの部屋の鍵
これまでずっと わたしの
独り暮らしを守ってくれた
鍵は自分で換えた物だから
手元に残した 御守のよう
先へ続く道に進むため常に
ドアを開け続ける鍵となれ
#これまでずっと
7/11/2024, 11:51:36 AM
「祭り会館のとこにいます」
格安SIMを使っているせいか、人混みではスマホが繋がりにくいことがある。
春の宵祭りに行ったときの混雑もすごかった。提灯の点る山車を一緒に見ていたはずの夫とはぐれたときにもLINEが繋がらず、何度目かの電話でようやく連絡が取れて合流した。
もしはぐれたのが子供だったら大変だな。夫もやはりスマホが全く繋がらなかったようだ。次回は落ち合う場所を決めておこうと二人して思った夜だった。
夫は祭り会館の前にいた。そのひと言のLINEを受信したのは帰りの電車の中。今更だねと笑った。夫が送信してから2時間経っていた。
#1件のLINE
7/10/2024, 11:36:11 PM
夢うつつで伸ばした手に触れる
その温もりだけを残して
去って行く夢だった
夜通し蝉が鳴いていた夏
抜け殻になったのは自分だった
#目が覚めると
7/9/2024, 11:44:14 AM
週末に作り置きなんかしない
弁当は夕飯の残りと卵焼きで完成
冷食もクックドゥも神
掃除機は週イチで充分
手間を省くことは怠けることではない
空いた時間は楽しく遊んで休みます
忙しいとは文字どおり心を亡くすこと
自分のご機嫌は自分でとらねば
#私の当たり前
7/8/2024, 10:09:59 PM
夕刻のタワーから見る地上の銀河
またたく星のひとつはきっと誰かが
誰かの帰りを待つ明かり
ヘッドライトの流星はきっと誰かが
誰かを迎えに行く明かり
誰かのもとへ帰る明かり
#街の明かり