理沙ちゃんのパパは、未来への創造的思考と過去からの戦略的思考をもとに、企業の未来を構想するプロジェクトに取り組んでいるんだ。
これは「働き方の未来」をテーマにしたタイムマシンブランディングというもの。
データを活用して過去や未来をデジタル的に計測し、将来の企業設計を作成するらしいんだよね。
でも、もしもタイムマシンがあったなら、デジタル計測なんてややこしいことをしなくて楽チンなのにね。
「もしもタイムマシンがあったなら」
むかしむかし、ゾワメムというとても尊大な魔女がいました。
ある暑い夏の日、ゾワメムは「冷やし中華を食いたい」と思い立ち、中華麺を買うために夕方のスーパーへとやってきました。
ゾワメムは
「冷蔵庫にはきゅうりとハム、卵があるから、トッピングにはトマトがあと1個さえあれば十分じゃ。わしは料理が得意だから、大丈夫じゃろう」
と自信満々でした。
野菜コーナーに着くと、なんとトマトは残り2個になっていました。
そして、やはり同じスーパーで買い物をしていた白い魔法使いがその1個を手に取ろうとしていました。
その瞬間、ゾワメムは素早くダッシュして、2個のトマトを自分の買い物かごに入れてしまったのです。
白い魔法使いはトマトがなくなり残念な顔をしましたが、めっちゃ意地悪なゾワメムは「今、いちばん欲しいのはこの余分なトマトだわい」と、大満足しましたとさ。
「今一番欲しいもの」
私の名前を呼ぶ者は、誰かここにいるかー?
私は古の偉大なるファラオだ。
誰かが私の名前を呼んでくれれば、蘇って再びこの地を統治できるだろう。
しかし、現代の個人情報保護コンプライアンスが行き過ぎたせいで、世界遺産保護協会が私が眠る箱から名札を外してしまった。
その結果、誰も私の名前を呼んでくれる者がいなくなってしまった。
「私の名前」
遠い日の記憶は紗をかけられて美しく浮かぶ。
思い出の石は静かな河の中で流され、砂となり、砂は思い描きたい城を形作る。
それは幻影のようでもあるが、確実に過ぎ去った物語であり、時の流れに刻まれる詩なのだ。
「遠い日の記憶」
今日は、理沙ちゃんとイザベラおばあさんとイケメン猫の僕との3人で"鎌倉海の散歩道マリーナ"へおでかけしたよ。
そこのオーシャンビューカフェで、蒼い海と空を眺めながらマリンランチを楽しんだの。とってもおいしかった。
理沙ちゃんは将来の進路について悩んでいるようだったけど、僕たちと一緒に空を見ていたら、本当にやりたいことが見えてきたと言っていたんだ。
空を見つめると、自分自身と向き合える気がするよね。
みんなで美味しそうな雲を見てたら食後のデザートにバニラアイスを注文しちゃった。
「空を見上げて心に浮かんだこと」